2007 China Military Exhibition
2007年の8月1日は、人民解放軍創立80周年に当たるそうだ。そんなことには、まるで関心も無かったが、たまたま見たテレビニュースで 80周年に併せた軍事展覧会を行っているとの報道を見た。私の会社の総務部長は、中国人であるがどうも軍事お宅の一人である。彼のパソコンには、中国のまだ構想中の空母の想像図や戦闘機の写真などが デスクトップを飾っていた。早速 彼に今回の展示会は一般公開か聞いて見ると10年前に開かれた展示会も写真撮影できたという。今回は飛豹と言う新しい戦闘爆撃機も展示されており 早速行って見ることとした。日曜日にタクシーを飛ばし北京の軍事博物館を訪ねたが 予想通りすごい人出である。まず 無料の入場券を窓口でもらい並ばねばいけない。中国では珍しく”無料”と言うことが良い。軍事博物館の建物正面の敷地が特設会場になっていて 大きな兵器はほとんどここに飾ってあり まずここから制覇である。特に陸上戦闘車両はほとんど現役最新のものを展示しており この点は行った甲斐があったといえる。ホームページの趣旨には沿わないものの ご覧いただきたい。
殲-10 殲-11等の戦闘機と共に中国空軍が 実戦配備を進めえている”飛豹”戦闘爆撃機。モックアップの展示かと思いきや 金属製であった。但し 主脚や前輪周りの作りは模型のようであったので 全形風洞試験か何かに使われたテストベットと思われる。かなり大型の機体で 機首は日本のT-2のような形状であるが 機体の大きさは1.5倍ぐらいあるかのように 大きい。
双発エンジン かなりNATOのトーネード戦闘爆撃機を意識したようなデザインである。前輪、主脚はダブルタイヤ 多量の爆弾を積載して重量がかさむことを想定している。主翼のハードポイントは3ヶ所 翼端を含め4つとなる。細かい仕様は専門誌で確認いただくとして 最近の中国の兵器は欧米に倣って愛称をつけ始めたことは面白い。塗装はミデアムグレーで 国籍マークは胴体後方にある。 
中距離弾道ミサイル”東風”
さてさて 次に注目したのは世界的にも注目されている中距離弾道ミサイル”東風”である。東風にも到達距離の違いバリエーションが多いようだが 上は大きさから大陸間弾道弾並みの飛距離があるタイプだろう。注目されたのは 車載タイプの下写真の2種類の中距離ミサイルで 夫々異なる車両に乗っている。このタイプは移動が容易な為 隠蔽しやすく中国軍が一番力を入れて配備を進めている。
台湾独立の気運が高まった際 台湾近海に演習の名目でこのミサイルを撃ち込んで 脅しをかけ 最終的にはアメリカの2隻の空母が 台湾の防衛を目的に台湾海峡に入った為 中国はそれ以上の威嚇が出来なくなった。この時 中国当局はかなりのショックを受けたそうである。年間100基程の追加配備をしていると米国の国防白書でも指摘された注目のミサイルであるが、自衛隊の73式大型トラックに似たトラックに積載され 筒状のランチャーに入っている左のタイプとロシアのSS-20を搭載する車両に似た(おそらくライセンス生産)タイプの2種がある。この場合ミサイルはトラックの上部に半埋め込み式に収まっているが 発射時は両者ともミサイルを垂直に立てた状態で発射する。日によっては立てた状態で展示されたようだ。
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まだまだ 続きます。
”99式戦車”
お待たせいたしました中国人民解放軍の最新鋭戦車99式戦闘戦車です。一応 欧米の流行にあやかり複合装甲を車体前面 砲塔前面に採用し それらしく発煙弾発射装置などもつけております。 T-55からT-62に至る旧ソ連製戦車のコピーからほとんど脱却できないまま98式戦車までは なんとなくソ連製戦車の焼き直しイメージであったが 99式でやっとオリジナリティが出てきたようだ。この戦車が一般公開されるのはおそらく初めてではないだろうか。中国では、戦車をTankの外来語をそのまま使い”坦克”と呼ぶ。この戦車の場合一般的に”99式主戦坦克”とよばれている。まだ 配備数は多くないようだが 今後中国軍の主力となろう。意外に小型の戦車で 自衛隊の74式よりちょっと大きい程度であった。
T-55等の焼き直しで安価な戦車をそろえてきた解放軍もこの戦車になると 価格が高い為早々数を揃えられないらしい、1台日本円で2億円ぐらいの価格らしいが一説によると年間20両ぐらいの生産数らしい、それでは陸上自衛隊とあまり変わらない。人民解放軍の軍事予算が毎年二桁の伸びを示しているが 物価高騰による人件費の伸びが馬鹿にならないはずで 兵器は西側に少しでも追いつこうとすれば 価格高騰に悩まされ中々更新もおぼつかないであろう。エンジンは1200馬力で最近発表された我陸自のTK-Xと同じであるが 重量は54トンあるので 多少パワー不足気味だ、現在1500馬力の乗せ替えを検討中らしい。(2008/3/30記)
外資の導入と合弁事業による自動車産業の育成により 中国の自動車産業は、急速な技術的な発展を遂げている、特に日本の自動車メイカーの指導を受けて生産される日本車のクオリテーは、すでに日本国内の品質に肩を並べる。純国産の開発生産で独自のブランドを伸ばしたい国産車メーカーであるが そう簡単ではない・・・発動機は、ほとんど海外メーカーのライセンスコピーであるが シャフト周り、内装など国産でやったところは 品質が悪く 一般の中国人は金があれば 日本車を買いたいと思っている。
 軍用車についても エンジンは欧米か日本メーカーのライセンスコピーか ダマテンコピーだろう。ここに上げた4台の車両は 中国製品らしく見栄えは一流 中味は三流品と言う気がする。しかし 軍事は半分見かけ重視だから いいのかもしれない・・・