HC-1

(1948〜1994)

嘗てアメリカ海軍の航空母艦USSミッドウェィが横須賀を母港としていた頃、空母が横須賀に入港すると厚木基地でよく見かけしたのがHC-1のSH-3Gであった。当時”お墓”と呼ばれた厚木基地の撮影ポイントは、飛行訓練のコース下にあり、シーキングを撮る上で絶好の場所だった。HS-12に交代するまでの間、HC-1は分遣隊としてミッドウェィに派遣され、所属のSH-3Gは尾部にNFのレターを入れていた。
 ”HC”は艦隊支援を担当する部隊で、輸送、補給、連絡、救難などあらゆる用途で使われる便利屋さんである。右のインシグニアは、厚木基地に掲げられたHC-1のサインボードをベースに作成したものである。何せ白黒写真で撮った為、原色の記憶が薄く、多少色合いに違いがあるかもしれない。海上の救難をいイメージした図柄となっている。正に”天からの救い”っと言った感じ・・・ 
 HS-12がミッドウェイに配属になってからは、度々撮れる存在ではなくなったが”UP”のレターを付けたSH-3を時折撮影できたし、機体全体をダークブルーに塗込めラインを入れた所謂”ブラック・シーキング”の登場の時は、我々に感動を与えてくれた飛行隊でもあった。
1994年に部隊は解散となっている。 
1976年の厚木のHPに展示されたSH-3G/NF-726.建国200年記念の塗装になっている。
 え!何処が?って,、車輪のカバーのところです。星条旗を模した赤、白、青の3色のラインになっているでしょ・・・
当時の厚木の海軍機マニアが、必死に追いかけたHC-1のブラックシーキング(Bu.No.148989)。やっと撮影できた時は嬉しかった。主脚カバーには第7艦隊のコマンダーを示す文字が入っている。

↑ 彼らの本来のテールレターは”UP”であり、空母ミッドウェイにHS-12が配備されるようになって以降は分遣隊は解散し、太平洋艦隊全般の支援活動に専念するようになり 本来のテールレターに戻されている。

UP-01 (149930)
NF-723 (148050)

1976年当時は横須賀を母港とする空母ミッドウェイには専門のHS部隊が居なかったため、彼らHC-1が”NF”のテールレターを付けて空母での救難や支援任務をこなしていた。

Wings
UP-01 (148989)
SH-3Gの主脚カバーのカラーリングは、複数あったと記憶している。イエロー1色のものと黄色/黒のチェッカータイプ。右端の"UP-01"は、黒のシェブロンタイプである。
NF-725 (149695)
NF-727 (150620)
NF-725 (149695)
NF-727 (150620)

1948年海軍太平洋艦隊の支援ヘリコプター部隊としてNASレイクハーストで創設され、”Pacific Fleet Angels”と呼ばれ、主たる任務は救難だったが、物資輸送、人員輸送、誘導ミサイル回収、氷の観察、写真偵察、ガンシップによる地上支援、艦船間の牧師の移動、その他連絡業務まで艦隊支援のあらゆる任務を手掛けていた。

NF-725 (149695)
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UP-01 (148989)