Wings
HMM-163
少し昔の映画であるが 「フルメタル・ジャケット」と言うベトナム戦での海兵隊の戦いを描いた作品があった。アメリカ映画の定番である最後は正義が勝つ的な映画でなく 珍しく米兵の汚い部分もさらけ出し 戦場に送られる兵士の苦悩と悲惨さも表現した妙にリアル感のある映画だった。反戦映画ではないが 見終わった後 何か考えさせられるものがあり  戦争に対する嫌悪感が残った。そう言う意味では名作と言える映画の1つと思う。この映画の中に H-34と言うもうとっくに現役を退いた”バッタのような顔をした”ヘリが多数出てくる。良くこんな古いヘリが残っているものだと感心した。陸上自衛隊でも昔は使っていたが 1970年代にはすでに消え去っていたはずである。

1965年にベトナムに送り込まれたHMM-163”悪のまなざし”部隊は、その名の通りH-34の大きなバッタづらに 右のインシグニアの目を書き込んでいた。ベトコン(南ベトナム解放戦線)から見れば 実に憎たらしい相手に見えたであろう。しかし この目は、当初テレビ番組にヒントを得て”魔神の目”として書き込まれたものが いつの間にか”EVIL EYES”悪のまなざしと呼ばれるようになったものである。
 
”YP”のレターを付けたCH-46D、厚木に飛来した際は 悪のまなざしは消され これと言った特別のマーキングも施されていなかった。この後 海兵隊のヘリの塗装が グレー系の迷彩に変更になった際に 悪のまなざしは、再び復活しシーナイトの前面に白で書き込まれた。
この部隊は、元々ペガサスが物資を咥えて飛翔するインシグニアで 部隊名も”RIDGE RUNNERS”だったが これは日本において台風災害の救援に活躍した際 付けられた部隊名であった。この部隊は ベトナム戦でも 米軍捕虜の救出で大活躍し 功労賞をもらっている。
Old insignia of HMM-163
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