我々が見学をさせていただいたとき USSミッドウェイは、塗装直しなど工事中であったが、艦内は、何かの記念日でイベントが開催されていた。

今、彼女は、カルフォルニア州サンディエゴ市で海に浮かぶ博物館(英語名 USS Midway Museum)として一般公開されている。入場料金は20$(2000円)と安くはないが、是非行って見たいところである。土日は非常に混んでいるそうである。そう言えば、甲板に1978年当時格納庫で見た↓E-2Bと同じVAW-115塗装のE-2Cが展示されているそうだ。

HOME
MIDWAY CLASS
CV-41/CV-43
太平洋戦争での戦況の転換となったミッドウェー海戦。アメリカ海軍がここでの勝利に因んで、艦名をつけた航空母艦USSミッドウェーが、旧日本海軍の拠点であった横須賀を母港とするとは何という皮肉だ。・・と昔の人は思ったことだろう。今や「ミッドウェー」という固有名詞すら知らない日本の若者も多い。それと同様、空母ミッドウェーも退役して久しく、既に航空マニアの中でも知らない世代が多くなってきている。それもそうだろう、この艦が就役したのは、そもそも終戦の年1945年の9月である。その後幾度となく大改装が施され その時代に合わせた近代空母に生まれ変わり、多少の問題をものともせずに使われ続けたが、最後の改装が上手くいかなかったのが原因で引退を速めた。重要な”船のバランス”などでトラブル続き、前ブッシュ政権の軍縮計画により予定を早め1992年に退役した。45年以上も現役に居たOLD-SOLDIERは、今は思い出の中である。 横須賀を母港にしたのが1973年、それから約20年間厚木基地において、我々航空マニアは「USS MIDWAY」と書かれた艦載機を撮ることが出来た。下は、1977年に横須賀で撮影したもの。デッキ上には機影はないが格納庫には、A-7A/E-2Bなど多数の艦載機が並び、ペイント作業なども行われていた。

第2次大戦中に建造が決まり3隻が完成した。完成当初は、まっすぐな飛行甲板を持っていたが、イギリス人が考案したアングルデッキを取り入れ、後に改造された。ISSミッドウェイ、USS ルーズベルト、USS コーラルシーの同型三姉妹だが、2番艦のルーズベルトは、1977年に除籍され、残りの2隻が1990年代まで使われ続けた。

 USSミッドウェイは三姉妹の長女として産声を上げたが、一番最後まで現役にいた空母である。
基準排水量 54000トン(満載 64000トン)、全長 298m 全幅37m 21万馬力 30ノットの速度を誇った。搭載機数は75機とキティホーク級に準じる規模であった。