11th AIR GROUP
The Period of Marage-2000-5 Page-3P
湿気の多い台湾では、機体の維持の為天気の良い日はシェルターの外に出して機体の整備や乾燥をさせる光景をよく見かけた。右はコントロールタワー。
台湾機は、ライセンス生産または国産の場合 生産番号(シリアルナンバー)を意味する”序号”と機体ナンバー(モデックス)を意味する”編号”が表記され、機体のニックネームが機首に書き込まれる。しかし、ミラージュのように完全輸入品の場合これは当てはまらず、尾翼に”編号”のみ記入される。但し上下の写真を比較すると分かる通り、単座型は、E101〜始まる記号を併記、複座型はD101〜の記号を併記していのである。機首にMirage2000-5とフランスのデモ機そのままに書き込んでいるのも、従来機種にニックネームを入れていた慣習をそのまま引き継いだものと想像される。
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ミラージュを迎え入れる新竹基地のシェルター群 整備用格納庫以外は 基本的にシェルター運用を旨とする台湾空軍は、この一つ一つに戦闘機を格納して運用する。F-104時代と違うのは 始動の際の音が小さい為 発進するミラージュがどのシェルターから出てくるか判断が難しくマニア泣かせなことだ。
ミラージュ配備当時の新竹基地は、現在から比べ比較的撮影のポイントに恵まれていた。ページ-1で紹介した古い校舎の他、上記写真は滑走路脇の鉄工所の敷地である。ここは、当時は立ち入り規制が無く地元ファンがランディングを撮影する為に敷地に入っていたが、基本的に基地外からの撮影を許可していない空軍当局からの要請で立ち入りが禁止された。今でも堂々と外から撮影して見つかると逮捕される可能性があるので気をつけなければいけない。
新竹空軍基地のランウェに並んだ4機のミラージュ、晴天のスッキリと晴れ渡る天気で無いと これだけ一度に並ぶ事は少ない。高速道路側から撮影された迫力のあるテイクオフ前の様子である。
東アジアで唯一フランス製のミラージュを配備した台湾の新竹基地、長く使用していたF-104G時代の後半は、フライト数も少なく活気の無い状況が続いていたが、2001年にミラージュ3個飛行隊の定数を満たし漸く台湾第一線の基地としてその機能を復活することになる。写真は晴天白日旗の輝く空軍新竹基地の正門の様子。
最初の機体を受領して約5年の月日が経過したが、2001年5月10日空軍第499聯隊はミラージュ2000-5の部隊完結式を盛大に行った。当日は生憎の雲天ではあったが、朝からA-300-800専用機で駆けつけた陳水扁総統を迎え、湯曜明軍参謀総長、空軍総司令の陳肇敏大将など多くの来賓の前には18機のミラージュの勇壮な列線があった。各機には1,700リットルの増装タンクと長距離中距離の各ミサイル2基を装着している。21回の祝砲が上げられ、新竹基地の指令で499連隊長 熊湘台少将指揮の下に閲兵式が行われた。 これにより1992年に”飛龍プロジェクト”として購入計画がスタートしたミラージュ2000-5の聯隊が約9年の年月を経て完成したことになる。