12th Reconnaissance Squadron
The Period of RF-104G
新竹R/W05にランディングするRF-104G(4365)とTF-104(4184)。4365号機ぐらいひねって降りてくれると嬉しさも格段である。R/W05の場合、通常レフト・ブレークの為逆側に傾くはずだが、傾きの調整の為このような写真が撮れることもあった。下段は同じ場所で撮った4184であるが、これが通常の場合である。4184号機は11AGのPageでもご紹介したが、この後 11AGに移管され 事故で失われている。
上写真の2機のフォーメーションでランディングしている写真の奥の機体に注目願いたい。初期に導入されたRF-104Gの最後の生き残りだったが、1993年3月4日フライト中に突然エンジンが停止し、台湾中部の山岳地帯に墜落した機体なのだ。同機のパイロットは、12偵察隊の副長 張復一中校(中佐で、)彼は運良くベールアウトしたが、何せ険しい山岳地帯に降りた為捜索が難航し、連日テレビもこの報道を行った。3日後漸く発見され無事病院に運ばれたものの、彼はこう言う体験に2度も遭遇しており、F-104の信頼性低下がマスコミで大きく取り上げられた。結果、F-104の再点検の強化と代替機への更新に拍車が掛かった事件だった。これは私が丁度台湾に行った時の出来事で、この事故の為暫くはF-104のフライトが停止されることになりガッカリした覚えがある。下段写真 TF-104G”4182”も事故で失われたF-104の1機である。
RF-104Gの中で4375号機は,、撮影機会に恵まれた機体であった。この機体もドイツでライセンス生産されたF-104Gの一つで、台湾では第11大隊やCCKの第3大隊を経て12偵察隊に配備され、偵察任務向けの改造を受けている。一時桃園基地入り口に展示されていたが、今はどうなっているだろう。
この4400号機はオランダのフォッカー社でライセンス生産された機体であるが、台湾ではRF-104Gとして改造を受け偵察任務に付いた。12偵察中隊配備時は、東南アジア迷彩(所謂ベトナム迷彩)を纏い、4392号機と共に空撮の写真が空軍の宣伝用に使われていた。20mmバルカン砲の砲口は、閉鎖成形されているのが判る。
台湾唯一のJET偵察部隊として、桃園空軍基地に配備されていたRF-104/TF-104の飛行隊であった。1990年代の初頭から事故などの損耗により、F-104自体の不足が深刻になった事もあり、1993年以降は F-104G 3個飛行隊がいた新竹空軍基地での運用が中心となった。尾翼の”望遠鏡を覗くライオン”は、部隊マークとして台湾で最も大きく描かれた部類のインシグニアであろう。このマークは世界的にも航空ファンの間では良く知られている。(2002年6月 記)
以前から某国大陸のメディア各社に当HPの写真はパクられまくっておりましたが、遂に某国首都テレビの番組タイトルバックにも私の写真が使われる栄誉?に驚愕してしまった。BTV北京テレビジョンの軍事マニア向け人気番組「軍情解碼」の2016年6月1日放映分である。。結構、この番組を好んで見ていた私も目の前に自分の写真が出てきた時は唖然としてしまった。阿呀・・用我拍的F-104照片了!!Mig-19で台湾のF-104Gを撃墜した時の秘話を紹介する内容であったが、番組スタッフは写真を工面するため”F-104G”でネットサーフィンして<私のホームページに辿り着いたらしい。まぁ、私は太っ腹なので抗議などしないが・・・(本当はしても無駄だから)
Yo・・Yo 在中国大陸也有名的、我的Homepage・・・
左に座る番組司会の蘆旭が、航空機解説者の”禿げ親父・・宋氏に"F-104G"と言う機体の特徴を聞いて写真を見ながら解説を受けているシーンである。本当はこの機体"RF-104G"なのだが・・・まぁ いいっか!
氏 |
第12偵察中隊は,桃園の401TCWの部隊の中で独立中隊として唯一1980年代後半から大きなライオンマークの中隊徽をRF-104G/TF-104G/R-CH-1の尾翼に描き 非常に目立つ存在だった。後にR-CH-1は、ノーマークになってしまったが、RF-16は、現在でもフルカラーマーキングである。
天空的戦士
新竹空軍基地の第26/27番シェルターをフライトのため出てきた2機のRF-104G。この日はシェルター内でエンジンをスタートさせ、一旦機体を外に出してから最終点検を行った。
第401戦術混合聯隊のインシグニア
401TCWのインシグニアには”V”の文字が入っており”5”を示している。第5大隊のマークとの兼ね合いで紛らわしいが、元々このインシグニアは第5聯隊のインシグニアで、台湾の空軍組織が、聯隊 大隊 中隊と言う組織編制に変わった時点で ”5”を4+0+1と分解して聯隊No.に書き換えたため聯隊マークに旧ナンバーの名残が残っているものだ。尚、聯隊組織は基地機能全てを包括したもので 基地警備/補給/対空部隊/給油などあらゆる組織が含まれる。
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新竹基地R/W23でのランディング。機番”4184”は上と同じ機体で1992年から1994年ぐらいの間はよくフライとしていた機体。4189号機と比較していただくと迷彩パターンが微妙に異なり 濃淡の度合いも違うことがお分かりになると思う。4189号機のようにグレーの濃淡がはっきりしている機体は比較的少なかった為、他機と一味違う印象だった。200mmレンズで撮ったものであり 撮影ポイントの条件が良いことがお判りになると思うが、基本的に台湾は軍用機の撮影を公には許可していないので撮影には気をつけねばならない。