第737戦術戦闘機聯隊
尾翼の”ピパーオンターゲット”のインシグニアは、元々46thTFS所属機のインシグニアだったが、現在では、独立したTTDC(戦術訓練&開発センターの隊徽となっているようだ、上写真のF-5F「5380」のように 機首に46thTFSのシールを張っている機体は、46thTFSの所属と思われ 規則からいえば第737連隊徽を尾翼に書き込むのが正しいのであろうが 両方のパターンが存在するのは、マーキングの過渡期なのかもしれない。
46th TFS & TTDC
1990年代 第7大隊として3つの戦術戦闘機中隊を傘下に置いていた時代 アグレッサー部隊である第46中隊は、独立中隊の色彩はあったが大隊の傘下にあった。現在は、46中隊が行っていた任務の一部を戦術訓練 開発センター(TTDC)が引き継ぎ TTDCは、第737連隊の外に出て独自にF-5E/Fを運用しているようである。友人が撮影してくれた素晴らしい写真の数々には、そうした部隊の変遷を裏づけるようなマーキングが書かれている。この辺を部隊の編制表と照らして見てみるのも面白い。何れにせよ、日中戦争時代の.空軍の名手高志航の名を冠したこの空軍基地が今でも台湾空軍の戦術訓練の中核をなすファイタータウンである事は間違いない。

All Photos were taken by Mr.Ann-Zaing
Many Thanks Mr.Ann-Zaing
F-5E「5278」の翼端には、ACMI対応の空戦データ送信装置がつけられている。
Wings
仮に私の推測が当たっているなら、上写真の2機のF-5F、手前ウィングマンの「5400」号機は46thTFS所属。奥に見えるフライトリーダーのF-5F「5385」は、TTDCの所属という事になる。
友人によれば、現在アグレッサー部隊に所属していると思われる機体のマーキングパターンは、上3枚の写真のパターンだけらしい。編號「5377」は、1990年代からずっと46thTFSに所属していたが,、当時は機体全体をシルバー色(無塗装磨き上げ)で仕上げてあった。しかし、このベトナム迷彩だけはマニアとして残してほしいものである。
編號「5416」(序號「30142」は、消されている)のベトナム迷彩パターンを残したF-5F。この機体1993年からずっとこの部隊で使われてきたベテランである。迷彩以外は、すべてロービジ規格に変更されている。
南方の熱帯雨林を背景に離陸するF-5Fの編隊を見ると ベトナム迷彩の迷彩効果は納得がいく。迷彩機は、編號「5377」のフルカラー機と「5416」のインシグニア・ロービジバージョンだけなのか・・・少しさびしい気がする。F-5F「5396」の機首UPを見れば 迷彩の2機同様カラーで46thTFSのインシグニアが入っていることがわかる。
注目したいのは上の編號「5280」号機で、尾翼の737h TFWのインシグニア、機首に46th TFSのインシグニアを付けている。組織編成上から不自然ではないが、46th TFSのインシグニアを機首につけている機体の多くが、従来のように尾翼のマークが”ピパーonターゲット”(照準に入る敵機)描いている為、このように2つのパターンがある訳である。では737th TFWに所属しない戦術訓練開発センター所属のF-5E/Fはどれなのか・・・46th TFSのシールが無く尾翼に”ピパーオンターゲット”が書かれている機体、つまり上の数枚の写真「5278」がそうなのかもしれない。と邪推してみた。 
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