在韓米陸軍の偵察任務を行う民間機のような姿の偵察機があった。私自身は、オーサンを訪れるまでその存在さえ知らなかった。ディハビランド・カナダDHC-7 (ダッシュ7)。2004年までは、米陸軍でRC-7Bと呼ばれた機体である。カナダ製の旅客機を改造した子の偵察機は、6機が作られたようだ。陸軍の部隊表記は何とも判り辛いが、第501軍事情報旅団第3軍事情報大隊A中隊所属だそうだ。2011年10月オーサンには何と3機が確認された。
2015年2月5日 嘉手納空軍基地に着陸するEO-5C ARL-M型、強い低気圧の影響で 寒さが厳しく風も強い日であった。左手からの強い風にあおられて,着陸も最後まで不安定な様子であった。
大きな都市間の輸送を目的とされ1975年に原型機が完成したDASH-7は、そのSTOL性能を活かし短い滑走路しかない空港でも運用ができるように開発された機体である。エンジンは、P&Wカナダ社のPT-6A-50が4基、全長は約24.6m、全幅は、約28.4m。滑走路は、貨物が無ければ600〜700mあれば離陸が可能。
EO-5Cには、2種類のタイプがあるそうだ。
1. ARL-C型 ”Magic Dragon” 通信情報収集用
2. ARL-M型 ”Crazy Hawk” 多機能低高度空中偵察機(画像収集能力)
この機体 N158CLは、ARL-Mの2号機である。
機体の下部に取り付けられた様々なセンサー類 写真左は”フェニックス・アイ レーダー” 合成開口レーダーとMTIレーダーの機能をもつらしい。このセンサーの後方に赤外線センサー付きのドームカメラを機体に内蔵して 撮影時にドームがせり出して撮影するようになっている。
オーサンに展開していたEO-5Cの1号機(N59AG)と3号機(N89068)。手前が3号機(N89068) 1997年10月にこの部隊に配備された。1号機と2号機は、1996年9月に韓国配備と説明にはあった。