胴体の中は、御覧のように機材満載の状態である。厚木基地での公開時に何と秘密のベールの一部を・・
RC-12H (83-24317)
RC-12
小型民間機の超ヒット作キングエアーを改装して、偵察任務に与えた機体がRC-12である。アメリカ軍はこうした小型機にまでレーダーや各種センサーを付けて、偵察任務をさせるのが大好きである。大好きというのは語弊があるが、世界中でここまで情報収集を徹底する国はアメリカぐらいだろう。それだけ 軍事においては特に情報収集には力を入れる。第2次大変以降、特に勝敗を分けるのが情報戦であることをどの国より深く認識して実行している。かえって情報戦で負けた日本の方が本来力を入れなくてはいけない分野だろうが、アメリカには遠く及ばない。RC-12は、海軍なども使ったが日本周辺でよく見かけるアメリカ陸軍のRC-12をまとめてみたい。
(1994)
RC-12D (78-23144)
機首下に突き出しているレーダーのようなものであるが 広域帯.データリンク用のアンテナらしい。機首の黒い鼻の中には、天候用のレーダーが内蔵されている。
RC-12Hシリーズで 胴体後部左右に黒い○型のレーダーが付いている。遠くから見ると黒い日の丸に見えてしまい米軍機なのに何故日の丸のマーク?なんて勘違いしそうであるが、これは合成開口レーダーの一種で どうもPバンドアンテナ(P band antenna)らしい。PバンドはLバンドより周波数が低く、植生に対する透過性に優れているそうで、ジャングルや山林での偵察活動に有利とされている。
RC-12H (83-24317) / 1994
翼端についている大きな黒いセンサーは、ノースロップ・グラマン社が開発したAN/APR-39ANスパイラルアンテナ。APR-39は、周辺の脅威を警戒する目的で ミサイル誘導電波やレーザーなどの検知を行う。機体上部の黒いアンテナ類は、VHF/AM/FM類のアンテナ、その他 身体中 アンテナだらけである。これらは、陸上での情報支援や戦闘エリアにおける電子戦を担うための装備である。The AN/APR-39 series is a family of RWRs  fitted to a variety of fixed-wing aircraft, helicopters and naval vessels. Current configurations are APR-39A(V)2, and APR-39B(V)2. Both variants cover the frequency range from C to K band, and provide conventional radar warning.
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オーサン空軍基地に駐機するRC-12。南北朝鮮の緊張感があふれる基地風景である。
世界中で5000機以上が売れた超ベストセラー レイセオン・ビーチ社のキングエア90シリーズの軍用版で 日本でも海上自衛隊が多用した機体である。米陸軍での実績も40年以上で、さらに20年以上使われる予定。どんどん進化する陸軍の電子戦専用機なのである。所属は朝鮮半島のキャンプハンフリーズで、501MIDde/3MIBat (第501軍事情報旅団 第3軍事情報大隊)との事。
Wings
RC-12H (83-24315)
RADAR WARNING RECEIVER (RWR) AN/APR-39A (V)2