ルイジアナ州のイングランド空軍基地に配備された第3番目のA-7D実戦航空団が第23戦術戦闘機航空団(23rd TFW)である。空軍の中で唯一正式にシャーク・マウスを認められた航空団で 中国で義勇団として活躍したシェンノート将軍の”フライング・タイガース”の流れを汲んでいる。この基地はすでに閉鎖されたが 23rdFWは、その後A-10Aに機種変更し ノース・カロライナ州ホープ空軍基地へ移動し さらにム-ディ空軍基地に本拠地を移している。

イングランド空軍基地は、元々アレクサンドリア市営空港として開設され 民間航空機の発着拠点として発展させる計画であったが、第2次大戦勃発で陸軍の軍用機地としてリースされることとなった事が 後の空軍基地化の起点となっている。1954年に米空軍は、本格的な空軍基地に仕上げるため 市から大面積の十地の寄付をもらい改修を重ねて 2本の交差するランウェイを持つ大きな空軍基地となった。ちなみに 付近には、B-52の航空団がいるバークスディール空軍基地もある。

イングランド空軍基地の名前は、英国とは関連はなく 地元出身の爆撃飛行隊指令 ジョン・ブルック・イングランド中佐に敬意を表して名付けられたものである。ちなみにイングランド中佐は、第2次大戦のエースでもあり 19機撃墜の記録を持つそうである。イングランド基地には、爆撃機航空団、給油機航空団、戦術戦闘航空団などが駐留したが 23rd TFWのA-7DがA-10に更新された後 ホープ空軍基地に移動し イングランド空軍基地は閉鎖が決定された。今はアレクサンドル国際空港として 民間機の発着拠点となっているはずである。


最盛期 イングランド空軍基地にいたA-7Dの3個飛行中隊

第74 戦術戦闘機中隊
第75 戦術戦闘機中隊
第76 戦術戦闘機中隊

23rdTFWに最初にA-7Dが配備されたのは、1972年の4月と言われる。それまでF-100を運用していた第4403航空団の人員と機材を受け継いだ形で行われたそうだ。尾翼の青のラインは、第74戦術戦闘機中隊(74thTFS)で当初は、シャークマウスはなかった。

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1980年には、空軍機の中にすでにオーバーラルカモフラージュと言われる機体上面だけでなく 下面も迷彩塗装が施されるパターンが増え始め A-7Dは、やがてほぼ全機このパターンに統一された。パッケージポッドの小判鮫風シャークマウスが面白い。尾翼の青いラインには、”74”の文字と星がきらめいている。

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23rd TFW

23rd TFWのA-7Dにシャークマウスが書き込まれるようになったのは、おそらく1970年代の後半 1980年に近いぐらいの時期だと思う。シャークマウスと目の書き方は、AVGのカーチスP-40時代のものをそのままA-7Dに移植した形であり 迫力がある。尾翼の白黒チェックは、76thTFSのもので 部隊インシグニアには、「前哨」という漢字が入っている。これは中国戦線で1944年に部隊マークとして承認されたものである。

A-7D尾翼の赤いラインは、第76戦術戦闘機中隊(76thTFS)の印、中国でボランティア義勇軍AVGが解散した後 機体は、この部隊に引き渡されて引き続き 日本軍ったたかった。主たる目的は、日本軍の爆撃任務を妨害することで 夜間における迎撃任務も成功させ大いに士気が上がったと言われる。