F-16's Page
嘗て 開発中のXF-16は、華奢な軽戦闘機と感じていたが この機体が実戦配備に付き始めると 身軽な機体に馬鹿デカイエンジンを積んでいるため ペイロード(搭載可能重量)が相当あることに 注目されるようになった。そこでアメリカさんが すぐ考えたのが戦闘爆撃機の機能を生かしたいと言うことである。また 意外に燃費がよいため 長距離爆撃行も可能と来ている。それまでのF-4があまりに燃費が悪かったため余計に注目されたのかもしれないが。

XF-16では、考えていなかったルックダウン機能もある重量級のAPG-66も備え レードームをぶっとくして 立派な多用途攻撃機となった。米空軍以外にこの機体の爆撃能力に注目していたのが イスラエルで 1981年6月8日 当時脅威に感じていたイラクのオシリス原子力発電所をF-16の部隊で完全に破壊しつくした。当時 アメリカは、イラン革命後のイランと厳しく対立していた為 返ってイランと戦争中のイラクに軍事援助していたのだから隔せの感があるが、イスラエルにとっては、イラクの原子炉の存在は見過ごすことのできない驚異だったのだ。導入したばかりのF-16を使い 綿密な攻撃計画(バビロン作戦)を基に見事にやって見せている。この事が、さらにF-16の攻撃能力を世界に示すことになった。

さてさて ここで米空軍のTAC(戦術空軍)やPACAF USAFEに 次々に配備されたF-16の部隊を 整理してみよう。ページ1で Hill AFBに最初に配備されたことは、書いたが、自分自身も忘れかけていた経緯を纏めてみる事にする。
 
1979年1月    第388戦術戦闘航空団(388TFW)   ユタ州 ヒル空軍基地 (Hill AFB)
             第16戦術戦闘飛行隊 ”HL” 
             第4戦術戦闘飛行隊  ”HL”              
             第34戦術戦闘飛行隊 ”HL”





1979年10月   第56戦術訓練航空団(56TFTW)     フロリダ州 マクディル空軍基地 (Mucdill AFB)
             第61戦術戦闘訓練飛行隊 ”MC”
             第62戦術戦闘訓練飛行隊 ”MC”.
             第63戦術戦闘訓練飛行隊 ”MC”
             第72戦術戦闘訓練飛行隊 ”MC”




1980年9月    第57戦闘兵器航空団(57TWW)     ネバダ州 ネリス空軍基地 (Nellis AFB)



1980年11月  第474戦術戦闘航空団(474TFW)     ネバダ州 ネリス空軍基地 (Nellis SFB)
             第428戦術戦闘飛行隊 ”NA”
             第429戦術戦闘飛行隊 ”NA”
             第430戦術戦闘飛行隊 ”NA”





1981年9月   第8戦術戦闘航空団(8TFW)        韓国 クンサン空軍基地 (Kunsan AB)
             第35戦術戦闘飛行隊 ”WP”
             第80戦術戦闘飛行隊 ”WP”





1982年7月   第50戦術戦闘航空団 (50TFW)      西ドイツ(当時 )ハーン空軍基地 (Harn AB)
             第10戦術戦闘飛行隊 ”HR”
             第313戦術戦闘飛行隊”HR”
             第496戦術戦闘飛行隊”HR”




1982年10月  第31戦術戦闘航空団(31TFW)          フロリダ州ホームステッド空軍基地 (Homestead AFB)
             第306戦術戦闘飛行隊 ”ZF”.→”HS”
             第307戦術戦闘飛行隊 ”ZF”.→”HS”
             第308戦術戦闘飛行隊 ”HS”
             第309戦術戦闘飛行隊 ”HS”




1983年2月   第58戦術訓練航空団(58TFTW)         アリゾナ州ルーク空軍基地 (Luke AFB)
             第310戦術戦闘訓練飛行隊 ”LF”
             第311戦術戦闘訓練飛行隊 ”LF”
             第312戦術戦闘訓練飛行隊 ”LF”
             第314戦術戦闘訓練飛行隊 ”LF”





1983年4月   第401戦術戦闘航空団(104TFW)       スペインマドリード州  トレホン空軍基地 (Torrejon AB)
             第612戦術戦闘飛行隊 ”TJ”
             第613戦術戦闘飛行隊 ”TJ”
             第614戦術戦闘飛行隊 ”TJ”




1985年1月   第363戦術戦闘航空団(363TFW)       サウスカロライナ州 ショー空軍基地 (Shaw AFB)
             第17戦術戦闘飛行隊 ”SW”        
当初からF-16C/Dのブロック25の配備を受けた最初の航空団
             第19戦術戦闘飛行隊 ”SW”
             第33戦術戦闘飛行隊 ”SW”





1985年5月   第347戦術戦闘航空団(347TFW)       ジョージア州 ムディー空軍基地 (Moody AFB)
             第68戦術戦闘飛行隊 ”MY”

             第69戦術戦闘飛行隊 ”MY”
             第70戦術戦闘飛行隊 ”MY”






1985年7月   第432戦術戦闘航空団(432TFW)       日本 三沢基地 (Misawa AB)
             第13戦術戦闘飛行隊 ”MJ”
             第14戦術戦闘飛行隊 ”MJ”





1985年12月  第86戦術戦闘航空団(86TFW)           西ドイツ(当時)ラムシュタイン空軍基地 (Ramstein AB)
             第512戦術戦闘飛行隊 ”RS”       
 ”当初からF-16C/Dのブロック25の配備を受けた航空団   
             第526戦術戦闘飛行隊. ”RS”





1987年7月   第52戦術戦闘航空団(52TFW)         西ドイツ(当時)スパンクダーレム空軍基地 (Spangdahlem AB)
             第23戦術戦闘飛行隊  ”SP”          
当初からF-16C/Dの配備を受けた航空団
             第81戦術戦闘飛行隊  ”SP”
             第480戦術戦闘飛行隊 ”SP”





1989年1月   第51戦術戦闘航空団(51TFW)          韓国オーサン空軍基地 (Osan AB)
             第36戦術戦闘飛行隊 ”OS”         
当初からF-16C/Dの配備を受けた航空団で唯一F-16 1個飛行隊”






こうして見ると 1979年のF-16A初配備から約10年間で 40個飛行隊ものF-16が 空軍の主だった戦闘機航空団に 配備されていたことがわかる。この他 予備役航空団州空軍にも 続々と配備が続いていくわけである。1991年にTACがACCに編成換えされ 組織が大幅に変わった為 この後に新たに編成されたF-16航空団があり また上記の航空団の内 いくつかは、すでに解散したり 編成を変えてF-16を使っていなかったり 飛行隊の数を減らしたりして 現在の様相とは異なるが F-16が米空軍内の主力戦闘機である事実は変わらない。
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(1979年〜1990年の間に F-16の配備を開始した戦術戦闘航空団)
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