中学校の頃(古い話である) 自宅近くの模型屋にあったフジミのプラモデルで 1/72T-38タロンが置いてあり 箱を開けると 箱絵の写真よりえらい小さい飛行機だな・・と印象に残っている。その頃は、アメリカのジェット機などまったく興味なく 大戦中のドイツ機の模型ばかり買っていたが このタロンだけは、箱絵が白い塗装の実機ですごくスマートに思え それ以来T-38が好きになった。初めて 嘉手納で26ASのタロンを見たときは、迷彩だったせいか感激がそれほどなかったが ルークやネリスで真っ白いタロンを見たときは 大いに感激したものである。台湾でも白いタロンを追いかけて ずいぶんお金と時間を使った。今や白いタロンはほとんど見かけなくなったが この機体よっぽど使いやすいせいか まだまだ米空軍でも使うようで おそらくB-52より息の長い飛行機になるかもしれない。
T-38's Page
Wings
昔は、ATC(航空訓練軍団)と呼ばれていたが 1993年にこ航空大学と統合し 航空教育訓練軍団(AETC)となった。現在は、テキサス州ランドルフ空軍基地(Randolph AFB)に軍団の本拠地を置く 空軍主力のF-15、F-16から訓練転換機T-38、T-37を中心に 約1600機の航空機を擁する一大航空団である。その中でも 特にこのT-38は、中心的な存在と言えよう。
Insignia of AETC
左写真は、尾翼にTAC(戦術戦闘航空団)のインシグニアをつけていることから TACのどこかの戦闘航空団の連絡 訓練など使われていた機体だろう。撮影場所は Luke AFB、当時付近には、ウィリアム空軍基地があり 訓練用に多くのF-5E、T-38Aを使っていたので そこのかも知れない。
T-38を使用していた部隊として最も有名なのは、やはりサンダーバーズであろう。1974年 当時アラブの産油国が一斉に原油価格を上げたオイルショック時 F-4Eがあまりに燃費が掛かる事からT-38に切り替えたが その運動性能と機動性のよさから 1982年まで8年の長い間使用された。サンダーバーズの歴史からすると ずっと戦闘機を使い続けてきたわけだが 唯一の例外がこのT-38である。T-38時代も本拠地はやはりネリス空軍基地(Nellis AFB)であった。
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F-4Eなど戦闘機を使ってきたチームであるため 華奢な機体T-38Aを使用し始めた際は プログラムも大幅に変えたと言われる。機体そのものは、金属疲労などの計測装置を装着し 操縦桿は前席のみに省略 胴体背の機内燃料タンクをスモーク用のタンクに切り替えるなどの改装を行っている。また 元々空中給油装置を持っていなかったので 海外ツアーが不可能になったため このチームをヨーロッパ、アジアで見ることはできなくなった。それでも 足掛け8年の間使われ 約600回の公式展示飛行をこなしているのである。1979年からは ディアル・ソロも復活して 演技に色を加えたが 1982年ネリス空軍基地近くの空域で 訓練飛行中4機が 同時に山肌に激突して 4名のメンバーを一気に失った。この事故は 後にリーダー機の操縦系統に問題が生じたため引き起こしが出来なくなり ラインアブレストでリーダーにしたがって並んでいた3機を道連れにして4機が一気に激突したことが判明したが チーム解散まで論議されたショッキングな事件であった。この事件後 F-16Aで再デビューするまで サンダーバーズは、開店休業となる。
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