ロシア製の飛行機なら 翼についている大きなタンク状のものに車輪を収めるような設計をしていたかもしれない。しかし U-2Sのこれは、スーパポッドという偵察機材がぎっしり詰まった「機器庫」にあたるもの。細い胴体には、エンジンが入っているため 車輪は、長い両翼の付け根に近い所につければ安定するのである。しかし 高空を長時間飛ぶために軽い機体が求められる、車輪は細い胴体のスペースをやりくりして収めている。タキシングの際は、補助輪で両翼を支えるため スタッフの助けが必要なのだが、偵察任務に徹する機体として無駄を省く徹底さがうかがえる。

U-2's Page

7月5日17:11 嘉手納に戻ってきたU-2S(80-084)、この時期 沖縄は夕方19時台でもまだ明るいので 17時過ぎは、撮影に充分な明るさがある。BB-066と同様 R/W23Right での着陸のため 道の駅から撮影することにした。一連の着陸シーンは夏場の此処でしか撮れない貴重なチャンスである。

Wings

2017年7月5日BB-066に次いで 09:38頃離陸のため姿を現したU-2S、今度は何番であろうか?・・・背中の衛星通信用レーダーはつけていないようだ。

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09:47 嘉手納を離陸して行ったU-2S(80-084)、この機体は、2009年3月に単機で嘉手納展開した機材である。この時は、背中にキノコをつけており 私にとっては、最初のキノコ付U-2Sの撮影経験だった。09:40過ぎの離陸では、帰ってくるのは、夜だろうと 地元のマニア諸氏は、着陸を諦めていたが これも予想に反し 明るいうちに戻ってきたのである。

新聞報道によると 当初嘉手納に展開したU-2部隊は、元P-3CやP-8Aがいたネービーエリアに機材を置いて そこでエンジンもかけていたそうである。多分 日本の思いやり予算というやつで作られた新しいネービーエリアにより 騒音がなくなると期待した地元自治体は、このU-2の展開場所に腹を立て猛烈な抗議をしたようである。本来は、P-3のエンジン音よりずっとおとなしいU-2のエンジン・・・離陸をそこでするわけではないので 音は気になるほどではないはずだが、おそらく予想外の抗議に反応して エンジンのスタートアップは、KC-135などが並んでいるエリアで行うことになったらしい。
 航空マニアからすれば ネービーエリアは、撮影が可能な絶好の位置ではあったが 残念なことになった。

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7月6日07:53 いよいよオーサンへの帰投が始まった。この日は、朝早くから地元マニアも含め10人ぐらいのマニアが、U-2のお出ましを待っていた。7月6日と7日の両日で2機ずつオーサンへ帰っていくだろうという誰かさんの予想は、ぴったりあたって最初に帰って行ったのが、このBB-084(80-1084)だった。但し 午前中に2機とも帰るという予想は外れ ノーズコーンの付け替え作業などで もう1機BB-069は、夕方まで動きがなかった。

ASARS‐Ⅱは、最新型としてASARS-2bがあり この最新型には、最先端の電子走査アレイ(AESA)レーダー技術が活用され 検出範囲の拡大と 画質の向上がミッションをサポートしている。

この機首につけられた「長い鼻」は、合成開口レーダー「ASARS‐Ⅱ」と呼ばれるもの、全天候型で高解像度 マルチモードらしい。レイセオン社が開発したものであるが 未だに開発作業は続けられており 常に進化している部分だそうだ。地上を移動する物体をとらえる検出能力は抜群で 収集されたイメージ画像は、リアルタイムでデータ転送できる。

このU-2Sは、BB-084(80-1084)であった。ノーズコーンは、先ほどのBB-066と同じの型である。この機体もミッション飛行である。北の将軍様が、7月4日のアメリカ独立記念のお祝いとか言ってICBMを発射したため その関係の偵察かもしれない。

他のページでも書いたが、U-2Sは、補助輪をつけていることもあり 支援車両を伴って離着陸をする。白いカマロ(多分 スピードとダッシュ力があるので 伴走に適している)と軍のピックアップトラックの2台が必ず付いてくる。