388TFW  Shark Mouth Phantom
F-4ファントムには、多くの機体にシャークマウスが描かれたが、その発祥の地は、ベトナムであった。F-105を使用していた388TFWは、1966年にはタイに派遣され初期の北ベトナム爆撃作戦であった”ローリングサンダー”などの任務に参加 北ベトナムの鉄工所 発電所 航空基地の爆撃を担当し 迎撃に出たMigの撃墜も記録している。 F-105サンダーチーフに変わり F-4Eを1968年から受領し タイのコラート基地(Royal Thai Korat Air Base)をベースに空対空の作戦を展開した。20mm機関砲を機種に付けたF-4Eは、対空戦闘をするのに 目の前の敵に対し従来のミサイル以外の有効な攻撃手段として歓迎された。シャークマウスは、本来禁止事項であったが、388TFWの司令官の支持を得て スティーブン大尉(画家でもあったらしい)が描いたのがきっかけとなって 瞬く間に388TFWの各機に掛かれるようになったと言う。この当時シャーク・マウスをF-4につけた部隊は 388th TFWだけではなく 同じくベトナム戦に参加した366th TFW(”LA,LC”のテールレター)や432nd TRW("ZF"テールレター)のF-4Eにも描かれていたが やはり388th TFWが代表的な存在だ。このページでは 後の51CWや3TFWのF-4Eのシャークマウスの起源でもあった388TFWのマーキングをご紹介していこう。
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こうして見ると シャークマウス(Sharkmouth)のバリエーションも多く また迷彩塗装の効果を減じるような派手なマーキングを施している機体が 相当数あった事が分かる。調べると 同一の機体でも時期によってシャークマウスの形状や迷彩パターンそのものが変化しており オーバーホールの都度 マーキングに変化が生じていたものと推測される。上に掲げたF-4Eのほとんどは 機種の20oガトリング砲の消炎カバーが付いていない初期のものであるが 1970年代に入ってからの388th TFWのF-4Eは、ほとんどこれを装着していたようである。シャーク・マウスの効用は、もちろん登場しているパイロットの士気高揚とこれを見た敵に対する心理的恫喝効果から 大戦中も含め多くの機体に書かれてきたが ことF-4Eに関してはシャーク・マウスを入れると機体がすっきりスマートに見えると言う二次的効果もあるので より好まれたのだと推察する。(参照 3rd TFW Marking Page で比較してご覧いただきたい)
右は 388th TFWが シャークマウスのF-4Eを運用していた頃 388th TFWに属した2個飛行隊のインシグニアである。このうち 469th TFSは、F-105時代から388th TFWに属していた古兵 後に34th TFSとペアを組み388th TFWの主力となった。ベトナムで活躍したこの2飛行隊の運命は、明暗を分け 469th TFSは、1972年10月に解散となった。34th TFSは、古いF-4Dに機種交換されてしばらくはタイにいたものの 1975年末に388th TFWと共にユタ州のヒル空軍基地配属となり 米本土に戻った。しかし 388th TFWがF-16A戦闘機の最初の配備航空団となったため 現在でもF-16航空団の飛行隊として健在である。
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