(1962~1996)

1975年にVA-127の役割は、従来の艦隊勤務のパイロットの機種交換訓練や艦隊支援サービス、計器飛行訓練などの任務からアグレッサー(敵戦闘機役)任務や外国人パイロットの養成、全天候飛行教育訓練などに変わった。VA-127は、VA(攻撃飛行隊)の中で最初のにアグレッサー任務を与えられた飛行隊で、その頃太平洋方面では先にVF-126”Bandits"が同じ任務を負っていた。また 大西洋方面ではキーウェストのVF-43"Challengers"がA-4を装備してMig-17のシュミレートをしていた。元々A-7Eの戦闘訓練でアシスト役をしていたVA-127は、部隊名もVFA-127に換え、1983年10月には完全にアグレッサー任務の特化した飛行隊となった。セシルフィールドのVA-45"Black Bird"も同時期にアグレッサー部隊となり、太平洋と大西洋に2個飛行隊ずつアグレッサー部隊が存在する時代に入った。1996年部隊は解散している。

アグレッサー時代の所属機は、FA-18やF-5E/TA-4J/F-4Sなどを装備していたはずだが、F-4Sの写真はほとんど見ることが無い。所属機の内F-5Eついては、その多くを部隊解散時にVFC-13に引き渡している。
↑ イラン空軍の砂漠迷彩に近いが、恐らく空軍でも多用されたフロッガー・スキームを採用したものである。撮影時期の違う本機の写真では尾翼左側には”NJ”と書かれ 尾翼番号は"744”とペイントしてある。尾翼の赤い星は黄色い縁付である。
↑ 有名なブラックタイガーⅡ”23”。VFA-127時代は、この”23”だけが黒だったはずだが、VFC-13に機体を移管した後、同隊で複数機の黒塗りが確認されている。
↑ 湾岸戦争からイラク戦争に至る時期でもあり、尾翼にはフセイン政権時代のバース党が改定した当時のイラク国旗を書き込んである。シリアが★2つでよく似た国旗であるが、両国ともに当時はアメリカの仮想敵国であった。レーダーコーンはシャーク・ノーズ。
↑ 1989年に確認された2色の砂漠迷彩で、このようなスキームはこの”21”以外見当たらない。尾翼には当時のソ連空軍徽が付いており、Migを強く意識した敵役としてのマーキングである。レーダーコーンはシャークノーズ。
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Wings
↑ 北朝鮮空軍の徽章を尾翼につけて敵役を演じていた機体で、基本的には空軍のオリジナル・ブルースキームの迷彩パターンを踏襲しているがブルー3色の配色仕方などが大きく異なる。機番以外はアメリカ空軍の国籍マークなども迷彩色の濃淡で表現しているのが特色。