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湾岸戦争から6年を経過して漸く現れたショーバード。オリジナルの青黄ラインが復活し1979年版のマーキングを再現している。Bu.No.163525

2010年のショーバード・・これだけ派手なマーキングなのに航空ショーでの写真がほとんど見当たらない。尾翼に大きく書かれた装騎兵は骸骨顔で目が赤く光っている。胴体上部はスコードロンカラ―の青で塗られ、燃料タンクにもインシグニアがカラーで入れてある等、凄いマーキングであったが、あまり話題にならんかった。Bu.No.163525

VAQ-131は2014年までEA-6Bプラウラーを使っていたが、最後のフィナーレで塗装されたのが、VAH時代のインシグニアのデザイン。再び爆撃部隊に懐古したかったのか、その意図は不明であるが、マーキングは非常にきれいでセンスも良い。Bu.No.163396

VAQ-131
1976年某月の航空専門誌のトピックスページに厚木基地に飛来したVAQ-131のEA-6Bプラウラーが写真掲載された。厚木で活躍する先輩マニアの撮影によるスクープ写真だったが、こんな最新鋭の飛行機が厚木にも来たのかと驚き、自分もいつかはEA-6Bプラウラーの写真をものにしたいと厚木基地に再来することを期待した。だが、その後VAQ-131のプラウラーが厚木に来ることは無かった。

1980年2月ユタ州ヒル空軍基地に行った際に、地元F-16Aとの共同訓練の為飛来していたのが航空専門誌で見た美しいマーキングを施したVAQ-131のプラウラーだった。残念ながら上手く撮ることはできなかったが、夢が叶った様でとても嬉しかった。この飛行隊はVAQ-132スコーピオンズの次にEA-6Bプラウラーを受領した電子戦飛行隊で、5年後の1976年にはバージョンアップされたプラウラー(EXCAP)に交換されており、1976年厚木に飛来し雑誌に掲載されたEA-6Bは新鋭機中の新鋭機だったのである。

VAQ-131の生い立ちは、1946年の第二次大戦直後に創設された対潜哨戒部隊VP-931から始まるが、VAQ部隊でP-2VのVP部隊から移行した珍しい飛行隊である。
Wings
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EA-6B2番目の実戦部隊として最初に載ったのが原子力空母エンタープライズで、CVW-14は1971年からこの空母で活動していた為"NK"のテールレターと新鋭空母名が入っている。尾翼のマークはシンプルながら美しい。1976年厚木初飛来時もマーキングはこのスタイルだった。Bu.No.158039

機首から尾翼にかけて青黄の2色のラインが走る華麗なマーキングで、ロービジの波が来るまではこの塗装であった。このラインは後々この飛行隊のショーバードに継承されていく。ヒル空軍基地で見かけた彼らもこのマーキングであった。Bu.No158649

”NH"のテールレターはCVW-2第2空母航空団であった。この時、ヒル空軍基地のエプロンにはF-5Eやカナダ空軍のF-5Aなども参加しており、出来たてホヤホヤのF-16航空団との共同訓練に励んでいた。(Feb.1980)
私と友人はヒル空軍基地見学の前日にこの大きな空軍基地の周辺を偵察しようと外周を散策 、ランディング・ライトの位置を見ながら丘を登り、たどり着いた撮影ポイントでF-16戦闘機の帰りを待っていた。その時F-16Aに寄り添うように訓練していたのが、VAQ-131のプラウラー。
 しかし、F-16がストレートに着陸するのに比較し、彼らのランディングと言ったら・・、ショートカットの大ひねり降り・・・・逆サイドに居れば翼の上が見える位の小回り君で、我々からはお腹しか見えなかった。

1999年6月に一般公開されたUSSコンステレーションの甲板上に並ぶVAQ-131のEA-6B。この年の6月18日にサンディエゴを出港した”コニー”は、当時緊張が高まっていた朝鮮半島での警戒任務を実施し、韓国や日本、シンガポール、マレーシア各国に寄港した。艦上でのEA-6Bは、午前中光線状態が悪く逆光気味。500番以外の機体は、どの時代も変化しない装騎兵の兜と電光マークのシンプルスタイル。

2011年にVAQ-131はオリジナルのマーキングを再び再現した。背中のラインが遠慮がちに途中までで切れている。インテークの赤色と尾翼ラダーのブルーが冴えたマーキングであった。この飛行隊 2004年から2012年まで8年間USSリンカーンと共にした。Bu.No.163035

1998年に登場した新しいマーキングで、ラダーの絵柄が少し違っている。↓下の写真にあるように1999年USSコンステレーションが横須賀港に寄港した際もこのマーキングであったが、残念ながら背中のラインが消えていた。Bu.No.162935