私が子供の頃、家の軒先や塀にラッパ型の巣を作り飛んでいた蜂がいた。その頃一番よく目にした蜂で、後ろ足2本が長くアシナガ蜂(Wasp)と呼ばれていた。小学校一年のガキの頃、度胸試しでガキ仲間といっしょに蜂の巣をつつくアホな遊びをしていて、間抜けなことに唯一私だけが耳たぶを刺されて泣いた。
数日後、お袋が洗濯で干したパンツにこいつが紛れ込んでいて、パンツを履いたとたんに尻を刺されてまた泣いた・・・二回も刺されればアシナガバチは、私にとって天敵である。未だ黒と黄色のまだらの虫は生理的に好きになれない!日本ではスズメ蜂の方がずっと恐ろしがられるが、アシナガバチの痛みは、スズメバチ科のイエロージャケットより実はずっと激しいのである。刺されると半日は痛みが残る。
繰り返しになるが、VAQ-138の尾翼に書かれrたリアルな蜂は、アメリカでイエロ-ジャケットと呼ばれる「スズメ蜂の一種」であるが、デザインとしては頭が小さいうえ脚が長く、どう見てもアシナガバチに見えたので、私的には、アシナガバチ=イエロージャケットとずっと思い込んでいた。だから私は、リアルな蜂の絵は痛い思い出が蘇ってあまり好きになれないが、この部隊のデザインは正直かっこ良いと思う。またレーダーサイトに電子的ダメージを与えてハームの一撃で機能喪失させるというデザインのコンセプトも好きである。
VAQ-138 EA-6B NG-620、1997年9月原子力空母ニミッツ艦上にて。機首には、ハームを抱えたスズメ蜂が書かれている。photo
by H.Funyu
この部隊は、1976年2月27日にEA-6Bを使用機として部隊創設されている。最初の搭載されたされたのが通常動力空母CV-60サラトガで地中海遠征を行っている。その後、空母ジョンFケネディや原子力空母ドワイト・D・アンゼンハワーなどに載って1970年代から1980年代初頭は、主に大西洋方面で活躍している。1984年以降1990年代後半まで原子力空母ニミッツに載って太平洋方面に展開、1997年9月27日、日本でも横須賀で公開されている。
1997年から1998年の航海の期間中、VAQ-138は、1000時間の飛行時間と500回の出動、500回以上のアレステング着艦を記録したとある。NG-920の尾翼にはCVW-9のマーキング。
EA-6B/Bu.No.,163522 VAQ-138 NG-620・・・この部隊 横須賀に来航する前まで1996年からアラビア湾の飛行禁止区域のパトロール任務についており、空軍との共同作戦で実施している。
2016年4月12日厚木を離陸するVAQ-138のEA-18G、三沢に半年毎にローテーションで配備されるグラウラーは、CVW-5所属飛行隊以外で日本で撮れる有りがたいターゲットである。
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