VFA-11
猪突猛進とか言うが、イノシシが時速40kmを超えるスピードでぶつかって来たら只ではすまない。狩の際に猟犬ですら腹をえぐられるし、猟師でさえ太股の動脈を牙で断たれて亡くなる人も多かった。ワイルド・ボアは大きいもので470Kgを超える巨大なやつもいたらしい。こうなると正に”もののけ姫”の世界である。日本でも200Kgが記録されており、通常は40-50Kgが平均体重らしいが、これでも襲われれば大怪我をする。レッドリッパーのインシグニアは、お酒のつまみになった可愛そうな猪君の頭と彼の肉で作ったソーセイジの絵柄であるが、すっかりそんなことは忘れられて、猪のイメージだけが先行している。日本でも”牡丹肉”とか最近では”ワイルドポーク”言われ、四足を食べる習慣が無かった江戸時代でも猪は結構食べられていた。私も山奥で食べたことがあるが実に美味である。インシグニアから言えば”猪肉飛行隊”となってしまうのであるが、そんな野暮なことは言うまい。”切り裂き魔”としてのワイルド・ボアが彼らの部隊イメージなのだから。
F-14トムキャットの最後の年となった2006年のオシアナ航空ショーでデモフライとしたVFA-11のFA-18F。トムキャット時代のCAGマーキングを踏襲したもので 新鮮なイメージこそないが オシアナの主力はFA-18EとFに取って代わったことを印象付ける光景である。
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