VF-143
”ゲロゲロ・ワンちゃん”これが彼らの部隊名である。犬はよく胃酸過多になると、ゲロを吐きながらその辺の草を食べて胃を中和させることがあるが(私の子供の頃飼っていた犬がそうだった)、部隊マークがそんな犬の姿に似ている為、いつの間にかに部隊名になってしまった。しかしこのギャグみたいな命名の経緯は忘れられ、「ゲロ犬君」は今ではすっかり部隊名として定着し、彼らの誇りになっている。既に誰も「変な名前・・」と言う人は海軍にはいないようだ。元々はこのデザインは羽を生やした獅子グリフィンである。1949年にNASアラメダで創設された飛行隊で当初は”Griffins”が彼らの部隊名であった。1958年F3H-2デ−モンを使い始めた頃、1度部隊名をブルーナイツに変えている。1967年F-4Bをミラマーで受け取るが どうもこの頃からピューキン・ドックスと呼ばれるようになったらしい。1975年4月にVF-143は、F-14Aを受領しオシアナを本拠とするようになったが、F-4Jを使っている頃は、シスターSQのVF-142と共に太平洋方面で活躍した飛行隊である。F-14に転換した頃は、尾翼のブルーのシェブロンとグリフィンの実にセンスの良いマーキングが、機体によくマッチングしトムキャットファン憧れの飛行隊であった。(2002/10/6 記)
Marking of ”Operation Enduring Freedom”
Wings
”以前 機首を飾った雄猫君”
1998年初めてNASオシアナで見たVF-143の機体は何と上写真のように見るも無残なロービジであった。伝統のマーキングとは異なり3本のラインで尾翼の上下を仕切り中央にグリフィンが描かれていた。下のラインの中央には当時の母艦アイゼンハワーの艦名が入っている。格納庫にあったAG-100だけが正式?マーキングだったが機体の調子が悪かったらしく長い間、格納庫で調整を受けていた。
IKE (1999)
VF-143所属(笑)のミニバン・・・恐らく飛行隊関係者の乗用車であろうが、ここまで凝るかと言うほどの凝り様である。
2002年VF-143のF-14各機の機首右側方には、CVW-7に所属して(空母はジョン・F・ケネディ)対テロ作戦でアフガニスタン空爆を行った記念のマークが書かれていた。100番機は唯一カラーで、その他はグレーで全機に書き込みがあったが、参加した各飛行隊名とニューヨークテロ事件時活躍したニューヨーク市警/ニューヨーク消防/ニュージャージー州警察のインシグニアと「FALLEN HEROES」の文字、そして国旗や帽子などが書き込まれた複雑なマークである。
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