VF-302”stallions" in MCAS YUMA
部隊創設当初は1974年F-8Kクルーセイダーの配備を受け、F-4Bを短い間使用して1975年にF-4Nを受領している。F-4N受領後、予備役航空隊で最も優れた飛行隊として”バトルE”を受賞、写真の各機のインテークに書かれた”E”がそれを示す。
↑ 1981年ネリスのグリーンフラッグに参加した時のマーキングで、全ライトグレーのロービジ仕様となっている。機体はS型に更新されており、主翼には前縁フラットが付いて空戦での機動性も向上したタイプである。
海軍航空隊の予備役部隊に”Stallions”と言うインシグニアがイタリアの名車フェラーリの社章を連想させるデザインで、尾翼もまた黄色いフェラーリの如く真黄色に塗ったファントム部隊があった。部隊名はVF-302”Stallions",スタリオンと言うのは、スター(星)とヘラクレスの愛馬アリオンを付けた造語で、種馬の事らしい。VF-302はミラマー海軍基地を本拠地とし、VF-301と共に予備役の任に就いていたが、1985年にF-14Aに機種交換し、TARPS偵察任務も兼任するようになった。Tail-letterは”ND".の文字をデサイン化されたもので中々凝ったものとなっている。A-7使用の部隊も含めPACの予備役部隊の共通のレターであった為、予備役部隊の共通マークと勘違いする人もいるようだ。F-14Aでは馬のシルエットも書かれていたが、この部隊もクリントン政権の国防予算の削減の波を受けて解散した部隊の一つになった。(2002/3/9 記)
↑ 今でもつくづくスライド写真で撮っておいて良かったと思うVF-301のカラーマーキングである。撮影場所は、ユマのタキシーウェイに沿ったオレンジ畑の中で、此処でランウェイから進入する機体を待っていれば真横で200oレンズでも溢れた。
1970年代の末期にはロービジの波はリザーブ部隊にも波及し始め、LANTのVF-201/202は一早くグレースキームに変わったが、PACのVF-301/302は1980年以降もしばらくの間、上写真の如く見事なカラーマーキングを纏っていた。
↑ 1975年ミラマーで渡辺明氏が撮影したVF-302のF-4Bを元にイラスト作成したものであるが、胴体後部にVf-302のインシグニアを入れ尾翼には、CVWR-20のインシグニアを書き込んだCAG指定機。ND-200は、翌年F-4N/Bu.No.150442に機体を換えバイセンティニアル・マーキングが施された。
F-4Nに尾翼を飾っていたイエローのフラッシュは、F-4S時代になってもスケールを変えて生き残った。しかしテールレターはグレーになってラダーに小さく書かれるようになった。
((1974〜1994)1974〜1994)