胴体下の増装タンクには、”VARION PRIDE”の文字。

1979年からUSSアメリカからインディペンデンスの搭載に変更されたが、CVW-6所属のままで”AE”のテールレターをずっと使っていた。但し従来の真っ白な尾翼の下地は、海軍上層部の低視認性の要求に押されて無くなってしまった。イラストに描いたMk-20 クラスター爆弾は、対戦車用小型爆弾を247発収容できるもので、投下後時限信管により殻が2つに分離して子爆弾を一定地域にばら撒く仕掛けである。空対空ミサイルは、1978年頃から使い始めたAIM-9L。

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VFA-15
1942年4月に創設された飛行隊と言うから、私のホームページでご紹介できるVA部隊の中では最も長い歴史を持つ飛行隊の1つである。最初は雷撃隊としてVT-4"Sweeps the Seas"と言うニックネームを持ち、ミッドウェイ海戦で日本海軍戦闘機部隊にメタメタに叩き落されて有名となったTBD-1デバスティータという雷撃機を配備していた。その後、部隊シンボルがライオンとなって”Attack Lions”と言うのがニックネームになったようだ。.

最近は爆弾の上に乗ったライオンをパッチとしているが、元々は雷撃専門部隊の為、以前の部隊マークではバイザーをつけたライオンが魚雷に乗っているデザインだったのだ。大戦中はCV-9エセックスに載ってフィリッピン海など南方の海域で戦っている。”Valions”の名前は 海軍攻撃飛行隊(VA)ライオン部隊と言う意味から来ているのだろう。
 この部隊 1965年にA-4スカイホークを受領しベトナム戦を戦っているが、一度解散し1968年に当時新鋭のA-7Bを受領して再び復活している。翌年からVA-15と言う正式部隊名が与えられた。A-7Eの頃は、尾翼を純白に塗りこめ青いライオンを描いた塗装で、軍用機とは思えない美しい塗装であった。ロービジになってからだが、日本の枠に基地にMAG-12の配属となって来ているので撮影した方も多いことだろう。1986年の10月にFA-18Aホーネットを受領してVFA-15に改称されている。このページでは、まずVA-15時代のA-7B/EコルセアUのマーキングをイラストからご紹介する。(2004/1 記)
VFA-15は、1992年にFA-18AからFA-18Cに機種転換をした。搭載された空母は1993年から現在まで一貫してCV-71”USS セオドア・ルーズベルトであり、尾翼のエッジを飾る黒のラインは、A-7時代からのデザインの踏襲である。機首のModex-300の左斜め下に書かれたマークは、これである。↓
1969年から配備されたA-7B時代の塗装例。ライトブルーを基調としたマーキングで、時期は1973年ごろのもの。その時期はライオンの絵柄がなかった。但し 時期によって胴体国籍マーク上に”VALion”の文字が入っていた。空母ミッドウェイクラスの同型艦でCVA-42 フランクリンDルーズベルトに搭載されて遠征航海に出ることが多く、1975年の空母ルーズベルト引退までこの艦に載っていたが、大西洋方面に配備されていた時期が長い為、ベトナム戦での記録はない。装着している空対空ミサイルは、AIM-9B
1977年頃まで施されていた真っ白な尾翼にライオンを描いたVA-15の代表的なマーキング。A-7E/Bu.No.159542は、CAG機塗装を施された機体で,
尾翼ラダーの星は5色に塗り分けされていた。イラストではA-7でもよく使われたウォールアイ滑空爆弾の訓練弾をつけてみた。推進力を持たない爆弾であるが、パイロットがスコープに映し出された映像を見ながら誘導できる。345cmほどの長さで尾部に発電用のプロペラを持ち 落下の際の油圧制御や電力供給をする。
Wings
ヨーロッパのエアショーに展示されたVFA-15のCAG機、一番下写真のマーキングと比較して、皆さんはどっちがお好みでしょうか? 私はもちろんA-7Eのマーキングを踏襲した左写真のマーキングの方が好みだ。