V(F)A-22
Wings
闘鶏というのは今でもアジア地域(特にフィリピン)ではよく行われているが、欧米では動物愛護団体の圧力の影響かほとんど聴いたことが無い。しかし かなり以前は世界中で盛んに行われていたはずである。この闘鶏に使われる軍鶏(しゃも)という鶏の一種はかなり気が荒い・・こいつを見ると恐竜の末裔が鳥であることも納得してしまう。この赤い軍鶏を部隊名にしている部隊は多いが VA-22もまたその一つである。この部隊は第2次大戦後の1948年に創設されたもので 当時F8Fを使用 その後機種を更新しながら A-4 A-7 FA-18の現在に至っている。厚木でもUSSコラルシー寄航時を初め その後USSキティーホーク寄航時などに飛来しシャッターチャンスの多かった部隊で 馴染みも深い。マーキングはシンプルながら良いデザインでFA-18Cに変わった現在も踏襲されている。
VA-22の最もポピュラーなマーキング。赤い闘鶏は尾翼とコックピット後方に描かれ 艦名が エンジンナセルに書かれていたのも特徴であった。
1976年アメリカ建国200周年時 VA-22のバイセンティニアル塗装。尾翼のラダーは、通常の青白から国旗の3色青、赤、白に塗り分けられた。
1977年9月 嘉手納基地ランウェイ05に緊急着陸するVA-22”NL-304”である。翼にぶら下げているのは燃料タンクで 計3本、それに他の飛行機に空中給油する為のブームがあるが 給油中に長く伸ばしたブームのケーブルが巻き戻らなくなった為 空母への着艦を諦め嘉手納に着陸したものである。こういうシーンをお目にかかるのは長い写真撮影期間の中でも珍しいことだった。この時USSコーラルシーは日本海にいたようだ。
離陸するVA-22”NL-303”のA-7E。翼の下には燃料タンクや兵装をぶら下げるステーションと言われるものが左右に各3個あり 胴体左右には空対空ミサイルが付けられるステーションがある。8.6トンの機体に何と6.8トンの爆弾等をぶら下げることが出来る力持ちであった。そのためA-4スカイホークをあっという間に海軍航空部隊から駆逐して攻撃機部隊の主力となってしまった。
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1975年リムーア海軍航空基地にて 渡辺 明さん撮影によるVA-22のA-7E、空母コーラルシーに搭載されていた頃である。