1995年の横田や厚木でナイト・ハリアーを見て以来　長い間この部隊と遭っていないと思ったら、何と15年も日に来ていなかったそうだ。2010年7月初旬に久々の岩国入りしたフライング・タイガースの面々は、嘉手納に張り付いたままで、基地公開シーズンの夏に各地で展示されることも無かった。Jul/2010 in kadena AB

上の写真から17年後に、漸くVMA-542のAV-8Bハリアーと嘉手納基地で再会となった。彼らはレーダーハリアーに機種交換していた。↓

1990年にイラクのクェート侵攻で　国連が非難決議を発し,米軍が非常事態宣言と共に発した「砂漠の盾」作戦は、まずは空軍力でイラク軍をたたいてから地上兵力を動かそうというものだった。クェート国内におけるイラク軍の拠点などを叩くためサウジアラビアに集められたF-117、F-15Eなどと共に本部隊のAV-8Bも参加している。機体は砂漠の色に合わせライトグレーとミディアムグレーの迷彩にお色直しされたが、その後もイラクやアフガニスタンでの作戦が永く続いた関係か、AV-8Bが再びグリーン迷彩に戻ることはなかった。

1990年5月岩国基地で展示飛行を終えエプロンに向かいタキシーするVMA-542のAV-8B/WH-10/Bu.No.162967。グリーン系迷彩にラダーの黒黄の虎模様は非常に映えるのであるが、この後発生する湾岸戦争以後、グリーン系迷彩は次第に姿を消していく事になる。

1995年7月23h日横田基地に展示された2機のAV-8B　WH-22（163659）＆WH-26（162964）今やすっかりグレー色のハリヤーにも慣れたが、グリーン色のスキームに長いこと慣れ親しんだ目には、このグレー・スキームの塗装は、しばらく違和感を感じたものである。特にVMA-542のタイガーのシンボルであるラダ－の模様はグリーン・スキームにこそ似合うと感じているのは、私だけではないと思う。1996年にこの部隊は、チェリーポイントに戻り　ハリアーⅡの次の進化バージョンであるＡＶ-8Ｂ+　レーダーハリアーに機種交換が始まる。

↑　1995年の厚木基地航空祭に展示されたVMA-542のAV-8B。この年の春先と秋の航空祭にはVMA-542の展示が多かった。

↑　1990年の湾岸戦争でサウジアラビアへ派遣された際の塗装例。砂漠に合わせた明るい色にオーバースプレーされているが、伝統のラダー虎模様は色付きで残されている。ラックにつけているのは、ナパーム弾で、古いタイプの兵器であるが「砂漠の盾作戦」では多量に使用されたようである。 Bu. No.163201

↑　2009年強襲揚陸艦による海兵遠征部隊の訓練に出る前、ユマ基地で飛行訓練をした時のマーキングで、既にMV-22を受領したばかりのVMM-368のテールレター”YM”を記入していた。ラダーが極めて鮮明な黄黒の虎模様に仕上げられ、恐らく艦上でも目立つ存在だったであろう。Bu. No.164119

2012年6月5日ノースカロライナ州チェリーポイントから出発し　ハワイ、ウェーク経由で6月11日約2年ぶりに岩国に配備されたＶＭＡ-542、5月までいたVMA-311の交代として　マイケル・Ｊ・ペレス中佐率いる8機のハリアーと240名の要員である。配備早々、松島、丘珠、普天間などのＯＨにも出てファンを沸かし、久々に厚木基地にも展開した。フニュフニュ君からの写真をＵＰしましょう。2012年6月17日撮影

1989年12月　新型のAV-8BハリアーⅡに更新されて岩国に配備されたＶＭＡ-543。1990年1月に韓国に向かう途中、伊江島付近で墜落事故が発生、早速1機を失っている。翌年1990年5月20日厚木のオープンハウスでは、VMA-542のハリアーⅡが3機もエプロンに並びハリアーファンを喜ばせた。この時に展示された機体は、ＷＨ-01、ＷＨ-04、ＷＨ-06でグリーン系の迷彩に機種に薄いホワイトグレーでトラの頭が描かれていた。

1990年5月20日　厚木に展示されたVMA-542のハリアー、この日、この新鋭機は3機も並べられ、勤務地の島根県からわざわざ厚木基地まで赴いた私は3機のハリアー展示に満足して帰途に就いた思い出がある。ＷＨ-01.04.06の3機であるが、この年ＷＨ-04は、岩国でも展示された。ＷＨ-01/Bu.No.163662

↑1990年5月　岩国のエプロンに駐機していた、2機のVMA-542所属のＡＶ-8Ｂ。ＷＨ-10/Bu.No.162967とＷＨ-07/Bu.No.162962である。