1990年12月にA-4Mから機体を更新して F/A-18Aを受領していると言うから予備役部隊としては比較的早い更新であった。2005年3月のイラク派遣では、イラクのアル・アサド基地をベースにF/A-18A+でレーザー爆弾を使って 第25海兵連隊の航空支援などを行っていた。部隊はF-35Bへの転換も予定されていたが、残念ながら計画は白紙となり2008年に解散した。
↑ “Gator”は”Alligator”の略式呼称で、クロコダイルより少し小型のワニのことである。部隊がA-4MからF/A-18Aに更新したのは1990年末。それから2年後の1992年時の部隊初期のマーキング。テールレター以外にアクセントとなる表示は、尾翼内側の「GATORS」と言う文字のみ。F/A-18A  Bu.No.162428
↑ 2005年イラキ・フリーダム作戦のためアル・アサド基地に派遣された頃の塗装例で、戦地とは言え注意書きなど黒文字で記載され、アクセントの明瞭なマーキングを維持していた。F/A-18A+   Bu.No.162469
↑ VMFA-314部隊解散前の最後を飾るショーバードとして2008年に確認されたマーキングで、部隊カラーのグリーンと朱色を組み合わせた派手な色合い。しかも注意書きから海兵隊表記まで全てを統一している。鰐も1999年版マーキングの再来で尾翼にカラーで復活した。F/A-18A+ Bu.No162400.
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(~2008)

VMFA-142は海兵隊の予備役戦闘飛行中隊で、日本にいる我々航空ファンには殆ど縁のない部隊である。予備役の為、戦闘に駆り出される機会の少なく、2005年イラク戦闘における支援に出向いた程度であり日本で見かけるチャンスは無かった。1945年9月太平洋戦争終了後の秋にフロリダ州マイアミで創設された飛行隊でNASジャクソンビルでA-4Fスカイホークを使用している期間に「空飛ぶ鰐」のニックネームが付けられたそうである。A-7F時代 尾翼に「MB」のテールレター、赤。白,紺の3色で尾翼を塗り分けたマーキングが有名。尾翼に鰐は書かれていなかったが、FA-18Aを受領した後、尾翼に鰐の頭が描かれるようになった。
1997年に海軍アトランタ基地に移動して各軍の航空予備歩行隊として活動。これは1999年頃のマーキングで、部隊はmodex200番台を付けライトグレーの機体に黒でレター類が入りロービジ基準から見ても比較的目立つマーキングを施していた。部隊のマスコットである鰐はカラーで記入されており、この203番機以外204番機も同じカラーリングで、恐らく他の機体もカラーで塗られていたのだろう。F/A-18A+  Bu.No.164428
Wings
↑ この部隊で恐らくショーバードとして最初に確認された機体がこれで、フルカラーではないが大きなインシグニアを尾翼に入れ、尾翼内側には鰐が尾翼をはみ出すように大きく書かれているのが特徴。20036月頃、アメリカ本国テネシーなどで確認されている。F/A-18A+  Bu.No.162409