VMFA-451
F-4J of VMFA-451 (in 1973)
1973年頃のVMFA-451のマーキング。胴体のストライプと尾翼のシェブロンは、濃いネイビーブルーで尾翼のほうには 5つの星が書き込まれている。このマーキングが後のFA-18時代に受け継がれたようである。
F-4S/VM-07 Bu.No.158352
1970年代初めだっただろうか、定期購読していた航空雑誌のグラビアページにVMFA-451のF-4Jファントムの写真が掲載された。尾翼は白とマリーンブルー2色で”VM”のレターを美しく塗り分けた、それは見事なデザインでその美しい尾翼の機体に思わず心を奪われた。アメリカ東海岸の海兵隊航空基地ビューフォートをホームベースとしていた部隊だったので、その後岩国基地に派遣され目の前に現れるとは想像もしなかった。
 F-4Sに更新された後、岩国派遣が発表されて来日することが決まったが、雑誌で見たマーキングが頭をよぎり嬉しかったのを覚えている。残念ながら彼らが来日した時は海兵隊は既にロービジの全盛期に突入していたのでグラビアで見た美しいマーキングのまま飛来する事は有り得ない事だったが、実際に岩国配備後横田基地に飛来したF-4Sのお姿には大いに失望したのを覚えている。オールグレーのボディーに小さく「VM」と書いてあっただけだったから・・・ FA-18Aに更新してからは2度の来日があったが、F-4S時代に比べると遥かに魅力的なマーキングとなり、ファンはやっと撮影での喜びを得る事ができた。
VMFA-451は、1978年9月に海軍/海兵隊の中で初めてF-4のS型の受領をした部隊として記録される。海兵隊F-4Jファントム飛行隊のS型への転換は、この部隊に続き、VMFA-212/251/333の順で進められた。

この時撮影に使った白黒フィルムが、コダック社から発売され、驚異の超微粒子フィルムと評判だったテクニカルPAN-Xだった。1984年前後にこのフィルムを一時的に使ってみたものの、現像処理が難しく現像斑が出やすいのと、極端にコントラストが強く、それまで使っていた2号の印画紙でも表現がきつ過ぎて、私にとっては良い結果は得られなかった。何回かトライしたが、改善が出来なかったため、私は一旦このフィルムから距離を置くことになるが、再びテクニカルPAN-Xを使い始めたのは、新しい現像液が出てそれが比較的安定した現像結果を得られるようになってからである。

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F-4S

1984年横田基地で初めてVMFA-451のF-4Sと出逢うが、ロービジビリティ塗装のお手本と言えるような徹底された低視認性のマーキングで、唯一の救いは、白文字で”VM”と書かれてあった事くらいである。VMFA-451は1984年6月にF-4として3度目の岩国駐在であったが、私は就職、そして2年の台湾赴任とこの日まで彼らを撮る機会には回り逢わなかった。そう言う意味では、このように4機ものファントムを見る事が出来たのは幸運であった。

F-4S/VM-01 Bu.No.153792
F-4S/VM-08 Bu.No.155829
F-4S/VM-11 Bu.No.155545
Wings
←左は、F-4J時代の最も美しかったマーキングを再現してみたもの 「MARINE」の文字は時間の都合から割愛してしまった。VMFA-451もこんな出で立ちで日本を訪れてほしかったが、時は低視認性塗装が徹底されていた時代だった。
F-4J of VMFA-451 (in 1975)