VP-19
PE-3/159513

(1946〜1991)

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この飛行隊は、P-3の対潜哨戒部隊としては1991年3月31日で閉隊したが、無人機MQ-9部隊として部隊番号が復活し、2022年には岩国に”PE”のテールレターを付けたMQ-9が配備された。

PE-7/159507

1976年アラスカ州のNASアダックに配備された際、最新のP-3C Update-Tを受領したが、これはVP部隊の中で分遣隊の現場でP-3C Update-Tを運用した最初の部隊であると記録されている。1977年にNASアダックにて20回のSAR任務を完遂したことから、栄誉あるバトルE賞(戦闘有効性賞)を受賞。このページに掲載した1978年撮影のP-3Cの機首に全て”E”が入っているのは、この受賞を記念するものである。バトルE賞(戦闘有効性賞)は、1年間を評価期間として、部隊や艦船の戦闘準備態勢の最高の状態を示した単位に贈られるもの。

VP-19は1970年半ばに尾翼のマーキングを一新し、NAVYファンを喜ばしてくれた部隊の1つだった。”Big Red”のネームの元、真っ赤なFire-Bird?を尾翼に書き込んだVP-19のP-3Cは、かなり遠くからでも直ぐに彼らだと判別できた。嘉手納にローテーションで配備されたVP-19を撮りたくて、1978年春に嘉手納まで遠征した思い出がある。ロービジになってからは、私の場合P-3への執着が全く薄れてしまい、機体よりむしろCREWの写真を撮る方に夢中になった。
 この部隊も1991年8月解散している。(2002/3 記)
(1989)
(1989)
(1989)
Wings
VP-19は、太平洋戦争後の1946年に創設された部隊で、航空よび飛行隊の一つであった。しかし、朝鮮戦争勃発を機に現役部隊に召喚され、その活躍は朝鮮戦争での金浦基地からの活動から始まっている。「ビック・レッド」のニックネームは、VP-19が朝鮮戦争時、アメリカ海兵隊の夜間戦闘機支援や地上部隊の為に、夜間において大量のフレアー投下をした事から付いたらしい。VP-19は1955年にP2V-7に、また1963年にP-3Aに機種更新を行い、NASモフェットフィールドを拠点としていたが、1968年にはベトナム戦争とプエブロ事件の対応として駆り出されアジア方面で8000時間以上の作戦飛行を実施している。1975年5月にP-3Cに更新し、1976年5月から1977年2月までの間、嘉手納に配備され、この間に彼らは「バトル・E」を受賞している。また、VP-19は、P-3C部隊の中で最初にUPDATE-Tを受領をした部隊でもあった。UPDATE-Tは、それまでのコンピュータと比べ処理能力が7倍になったとされる。
(1989)
(1989)
PE-6/159506

VP-19は、それまで何度か日本本土の基地にも配備され、1966年、1968年、1970年に岩国基地に配備されたとされる。1966年の岩国配備時期は、ベトナム沖でのマーケットタイム作戦で北ベトナムから南ベトナムのベトコンへの支援物資の輸送を阻止するための哨戒任務を担当した。この作戦にはVP-19以外の多くの哨戒飛行隊が参加したが、P-3部隊はブルパック対地ミサイルなどを装備して、南ベトナム12マイルの沿岸内を航行する怪しい船舶への迎撃を担当している。

1970年再び岩国に配備されるが、その際もベトナム戦における北ベトナムによる海上での物資輸送の監視業務を担当し、カムラン湾の基地に分遣隊を置き活動、その活躍により功労賞を受賞している。1972年キュービーポイントに配備されて、そこからベトナムへの任務に就いたが、それがベトナムにおける最後の任務となったようだ。

PE-2/159512
PE-11/159509
"PE"と美しい尾翼のマーキングをつけたVP-9のP-3を見たのは、厚木のチビヤンで上写真のPE-11が最後であった。1982年11月に三沢基地に配備された際、厚木に飛来したものである。以前は、海軍には珍しい機首番号”8””9”を付けていたこの部隊も これを変更して”10””11”に戻している。この159509は、以前はPE-8であった機体だ。

1982年11月から1983年に掛けて三沢基地に展開したVP-19は、14年間105,000時間の無事故記録を達成し、対潜運用の優秀部隊として数々の賞を受賞している。

PE-9/159509

1968年に岩国基地に配備された当時、丁度プエブロ号事件が勃発し、VP-19は、北朝鮮海域の監視業務を担当し、1500時間以上を飛行したとされる。同時に悪化するベトナム戦に対応して、タイと岩国基地をベースにカムラン湾の監視業務などを担当した。

(1989)
P-3C of VP-9 "Big Red" are lined up in Kadena Okinawa.
Tail Marking of VP-9
PE-4/159514
PE-8/159508
PE-5/159510
PE-9/159509
PE-7/159507
PE-1/159511