海軍の対潜哨戒部隊の1つとして太平洋方面の訓練部隊だったVP-31は、1993年8月26日に解散し 今はNAS ジャクソンビルのVP-30に統合されてしまった。1970年代後半の厚木にも時々であるが、VP-31の飛来があった。厚木のマニアの間では”PR"のP-3を厚木で撮ったことのないやつは「厚木のもぐり」と冗談で言われたものである。つまり、足しげく厚木基地に通っているマニアであれば 必ず”RP”は撮れているはずで、厚木で海軍機フリークを自称しても ”RP"のP-3を撮った事がない人は、そんなに厚木に通っている人ではない事を言わんとしていたものと想像する。で・・私はと言えば、運良く何回かこの部隊のP-3を撮っていたので、仲間外れからは免れた(笑)。学生時代、週に多い時は3〜4日も厚木にいた私は、大学の出席日数より多い時期もあったから当然と言えば当然かもしれない。今考えるととってもアホな学生でした・・・
アホな学生が 厚木にはまる前 1975年以前のVP-31は、尾翼にアラジンの魔法のランプを描いていたんです・・・
アホな学生が厚木にはまって抜け出せなくなった頃のVP-30は、尾翼に白いラインが入って テールレターが書かれていました。機首にはペンギンが何故か描かれており 南極でも観測したのか。
上写真の部隊名を具現化した最も派手なマーキングから 訓練部隊と言えど海軍のマーキングの潮流には逆らえず ロービジビリティ・マーキングに変更したP-3Cまで マーキングの変更はこの部隊結構盛んに行った。
VP-31は、NAS ノースアイランドで 1960年に創設された飛行隊である。スタート時は300人余の人員で P2-Vネプチューンを使っての教育であったが 1963年に最初のP-3Aを受領し NASモフェットフィールドに移動した。VP-31の部隊名は、”The Black Lightning
Camp"黒い稲妻であるが 後に80人の将官と620人のスタッフに増員された太平洋方面にも続々と配備されたP-3オライオン哨戒機の飛行隊パイロットの育成を役割としていた。
33年間に この訓練飛行隊が育成した人員は、航空士官パイロットは7300名、その他 乗務員10300人 整備などグランドクルー 14300人と数になっている。この中にわが国の海上自衛隊のパイロットをはじめ P-3を所有していないイギリス フランス 台湾 など多くの要員が含まれる。