Wings
VR-53
ある曇り空の厚木に1機の4発プロペラ機が降り立った。1976〜1977までは、輸送任務をおびたプロペラ郵送機の存在は珍しくは無く このC-118Bも日本では”RZ”のレターを入れたC-118Bを見ることができた。しかし、その機体の尾翼書かれた文字は見たことも無い”RT”であった。家に帰って文献を見たら、何とNASメンフィスを本拠地にしているVR-53で 厚木では「ド珍機」であった。この数ヵ月後 厚木の友人が、ケフラビックから飛来したVR-51”RV”のC-118Bを撮っているが、レシプロ輸送機時代の終焉にあたり厚木基地では連続して珍しい部隊が撮れた。(2006年2月 記)
後にルーク空軍基地で撮影したC-118B、上の写真と違い”RT”は、グリーンのベルトの中に書かれていた。胴体後部の国籍マークの右下に所属部隊である”VR-53”と記入されている。何と少しぶれた写真となって見苦しいが、珍しい機体なので掲載する事とした。この後にC-9Bに機種変更して厚木にも飛来したことがあるが、私は撮り逃している。このC-118Bと言う機体、WWUに作られたC-54を機内を与圧化して民間機に改造したもの、これを再び海軍はC-118と銘打って軍用機として利用した。使い安い機体であったようで、海軍では1980年代の初めまで使い続けた。C-54とC-118は、この後台湾でも軍用機として使われている機体を目にすることになる。
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C-118Bは、いつも星条旗を大きく尾翼に描いた。要人輸送を主な任務とするが このジェットの時代レシプロ機での太平洋横断はかなり大変だっただろう。
2010/11/30 嘉手納を離陸するVR-53のC-130T。私にとっては初物のAX-994。しかも鼻黒の機首。この日は残念ながら小降りの雨の中、離陸して行ったので写真が証拠写真程度の内容。Bu.No.164994であるが、 Bu.No.164995のC-130TもVR-53の所属だ。確認されているのは、164994,164995,164997,164998の4機だそうである。
↑ 2022年4月8日天気が良いのでふらっと寄った厚木基地で撮影したC-130T、しばらく調子が悪く飛んでいなかった機体だそうであるが、順光の中 着陸してくれた。