back
VS-37
VS部隊の中で、殆ど撮れなかった飛行隊の一つがVS-37である。地味ながらシンプルに纏め上げたデザインは非常にマニア好みで、私は撮れなかっただけにこの部隊に強い憧れを持っていた。嘉手納を訪れたある日、朝早くNAVY側のエプロンを覗きに行った所、VS-37のS-3Aが1機ポツリと置かれていた。証拠写真を撮ったものの、この機体いつ飛び立ったのかも判らず、翌朝にはエプロンから消えていた。尾翼の上部に書かれたインシグニアは遠くからでは殆ど何が書いているか判別出来ないが、海に潜る潜水艦を大きな手で掴み掛かろうとしているちょっとオカルト的なマーキングなのである。この部隊、歴史は古いのだが対潜専門部隊としてVS-37となったのは1953年である。S-3Aを受領したのは、1976年12月であり、USSコンステレーションのCVW-9傘下に入ったのが最初だったので ”NG”のレターを入れたが、これもちょっと変わった重ね文字であった。今は解散して姿を消した部隊の一つとして 懐かしさだけが残る。
Wings
VS-37にS-3Aが 配備された当初の頃のオリジナルマーキング。基本的にS-2トラッカー時代からのマーキングの踏襲で 尾翼の上部にVS-37のインシグニアが入る。
後に 派手なカラーマーキングが禁止されたあと 飛行隊に1機だけCAG機としての特別塗装が許され ほとんどの部隊がブラックテールを基調にしたマーキングを採用。VS-37も例外でない。
沖縄 嘉手納基地のネイビーエプロンに翼を休めるVS-37のNG-703。柵の僅かな隙間からしか撮れなかった為、脚が切れて証拠写真程度のものであるが、私が撮影できた唯一のVS-37所属機である。1978年には数機がUSSコンステレーションから飛来しているが 沖縄のマニアはこのチャンスを掴んで物にしている。
HOME