2023年3月某日 1年ぶりに嘉手納基地撮影行を計画した私は、コロナ禍ですっかり数を減らし予約もできないレンタカーを諦め、原付を借りて4日間の撮影行を実施した。現地では地元に根を下ろして航空機写真を撮り続けているY先輩(お互いルーツは山口県である)とお会いし、昔話にも花が咲いた。嘉手納の友人達は皆40年以上の付き合いとなる。私が原付で嘉手納基地で撮影していると、Y先輩より「那覇港にMV-22を撮りに行こう!」とのお誘いを頂いた。どうも 港に船降ろしされて 撮影できるポイントに置かれているようで、テールレターは「YR」と入っているとの事。VMM-161である。こんな美味しい話は無いと、早速Y先輩の車に同乗して嘉手納から渋滞する国道58号線を南下して港に向かった。那覇港の桟橋には、アメリカ海軍の大型双胴輸送艦「 USNS GUAM」が停泊していた。元高速観光フェリーだけあってスマートな船体であるが、8000トンの大型艦である。しかしMV-22は、大きさ的にこの輸送艦には恐らく積めないだろうから、もっと大きな輸送船で運ばれてきたと思われる。
 後日、報道を見ると3月18日に「Green Cove」というアメリカ船籍の輸送船で運ばれてきたようで、オスプレイの陸揚げを那覇市には通知してあったが、沖縄県には通知されておらず、県はご機嫌斜めだったらしい。本機は20日にここから普天間に飛び、普天間で今後使われると思われる。何れにせよ「YR」の塗装を残したこの機体が、此処で撮影できたことは良かった。1977年9月に初めて沖縄を訪れ、この那覇港で離陸して行くHMM-165(YW)のヘリ群を見た時の思い出が蘇った。(2023年3月記)
↑ 尾翼にはビューアルナンバー168624の「8624」と「YR」のコード、それに部隊マークであるペガサスが書かれたままである。
Wings
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HMM-161のページで部隊概要を記述したのでここでは割愛するが、2009年にこの部隊はアメリカ西海岸の海兵隊中型ヘリ部隊として、初めてMV-22を受領している。VMM-161の本拠地はミラマー海兵隊航空基地である。