VMM-163は、1951年にカルフォルニア州のサンタアナで創設されたヘリ部隊で、1952年には沖縄の普天間基地に配備され、1962年の初期のベトナム戦から参戦して激戦を経験した海兵隊のヘリ部隊の一つ。ベトナム戦争中にHMH-163所属の海兵隊ハーベス大尉の案で、空中から見下ろす目は威嚇効果があるはず・・・との事から部隊のヘリに目が書かれ、それは現在まで引き継がれている。但し 「邪悪な目」と呼びだしたのは地上部隊の連中からで、彼ら自身は当初シニーの目(テレビドラマで日本でも放送された”かわいい魔女ジニー”から命名)と言う愛称を付けていたそうだ。2011年にCH-46からMV-22Bに機種転換しているが、本項では友人某氏がその翌年2012年にミラマーで撮影したVMM-163のMV-22Bの写真を展示する。
↑ ミラマー海兵隊航空基地で当時配備が始まったMV-22の飛行展示はショーの目玉であり、空地一帯戦のデモ演技の部隊とは別の飛行隊からデモンストレーション飛行の部隊が選別され、2012年はVMM-163であった。
↑ 2012年10月のミラマー基地航空ショーで地上展示された2機のVMM-163所属MV-22B。1機は隊長指定機YP-00/Bu.No.168011、もう一機は、YP-06/Bu.No.167914。この部隊の機体には伝統的に全て機首にも”邪悪な目”が描かれている。