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HS-12
SH-3は、艦載ヘリに多くの機能を持たせるためキャビンに余裕を持った設計としていた。その為 かなり大型のヘリであった為 アメリカ海軍は小型のフリゲートにこれを積むことを断念 SH-2Gにこの役割を課した。海上自衛隊はこの大型ヘリを無理やり護衛艦に搭載した為 ヘリ格納庫が大型化して 米軍のフリゲートに比べ かなりトップヘビーの艦型となった経緯がある。しかし 艦載ヘリとしてはSH-3Hは優秀な機体であったので 対潜能力では日本の護衛艦は、部分的にアメリカ海軍を超えた能力を持っていただろう。
(1977〜1994)
米海軍が、ASWの本格的ヘリとして採用したのがHSS-2、1962年にSH-3と名称変更された。その後SH-60Fにとって替わられるまで艦隊周辺の対潜水艦戦を担っていた。SH-3は、対潜ヘリとして初めて潜水艦のソナーによる捜索と爆雷/対潜魚雷による攻撃の2役をこなせるペイロードを持ち 従来2機1組で行っていたASWを1機で行うことを可能にした。 この他に救難、物資輸送など多目的な役割を求められ 空母上での運用では、ASW装備を下ろしてこれらの多目的任務を担うことのほうが多かった。HS-12は、SH-3Hを装備していたが、SH-60Fの登場で1994年9月に現在のHS-14と交代し 部隊は解散となった。
(1986)
(1988)
(1988)
(1986)
(1988)
厚木の格納庫に掲げてあったHS-12のインシグニア(1985)
海上自衛隊は、この機体をHSS-2と呼んでいたが、これは元々アメリカ海軍が1957年12月にHSS-1対潜ヘリの後継として開発した当時HSS-2と言う名称を使っていたことに由来がある。当のアメリカ海軍は1962年にHSS-2からSH-3に名称変更したが、海上自衛隊はこの当初の名称をそのまま踏襲して使用した。機体の下部は、船の船底を思い浮かばせる形態だが、機体は密閉構造でそのまま海に着水できるように作られている。

左上写真のSH-3Hは、HS-12配備当初のもので 胴体後部に”WYVERN”(翼龍)の尻尾が書き込まれていた。ワイバーン”Wyverns"とは、空想の動物で、翼を持つ2本足の翼龍である。どうも専門用語?では、4本足はドラゴン、2本足はワイバーンと言うらしい。アメリカのアニメ・映画ではよく出てくる人気者で、この部隊以外でも様々なチーム名などに使われている。この機体は、後にUH-3Hに改造され.HC-2に配属になった。(149906)
(1989)
(1989)
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SH-3H "NF-616"(151541)
(1986)
(1986)