(2022-Vol.2)
私のサラリーマン現役時代は20年近くC国に駐在派遣されていたので、自衛隊機の撮影にすっぽりと19年間のブランクが出来、私自身「失われた20年間”と呼んでいる。定年延長期間も終えて日本にやっと戻ってきたからには、今まで行けなかった陸上自衛隊の駐屯地も巡ってみたいと考え、先ず選んだのが、東北方面航空隊の本部がある仙台市の霞目飛行場である。本項では2022年の駐屯地祭の様子を中心にUH-1Jの勇姿を展示して行きたい。尚2022年はコロナ禍明けの最初の駐屯地祭で、事前にハガキで応募して許可を得た上での入場となっていたが、ランウェイウォーク等のイベントもあり、充実したものだった。
↑ ヘリコプター映像伝送装置というリアルタイムに撮影画像を地上局へ送信できる機能を持つ装置で機体右側面についているのが「機上撮影装置」と呼ばれるカメラ部分である。
↑ 滑走路上に並べられた東北方面ヘリコプター隊のUH-1J/41812。ランウェイウォークのイベントが無ければ通常このエリアは立入は出来ない。ランウェイ上に3機並んだUH-1Jは、この後各種展示飛行に臨んだ。UH-1J/41812も映像伝送装置(カメラ付き)である。
↑ 展示会場に置かれていたカメラ付きのUH-1J/41815。UH-1Jの15号機で東北方面ヘリコプター隊所属機。3.11大震災の経験から東北方面ヘリコプター隊には画像転送が出来るカメラ付きのUH-1Jが多数存在する。
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↑ 高機動車を改造した電源車で電源供給を受けるUH-1J/41890。いよいよ離陸である。回転中のメインローターは、突風により地上から165~170㎝まで下がってくることがあるらしく、よって乗降の際は頭を下げ、姿勢を低くして移動する必要がある。
↑ 2022年駐屯地祭の目玉行事「ランウェイ・ウォーク」に参加し、滑走路から駐屯地を見渡した。R/Wは14/32で東南東から西北西の方向に700mで走っている。幅は30mしかないが、ランウェイの奥は広い敷地が広がり、小演習にも使えそうである。
↑ 滑走路上に並べられた東北方面ヘリコプター隊のUH-1J/41861。胴体中央に書かれている”NEH"が東北方面ヘリコプター隊を示す。
Wings
↑ ランウェイから離陸する”映像伝送装置”を搭載したUH-1J/41812。正式には「ヘリコプター映像伝送装置」と呼ばれるもので、撮影した画像データをリアルタイムに地上の局に送る事ができる装置で、上写真でヘリコプターの下部左下に円筒形の装置がデータ送信部。
↑ これは操縦席からヘリ側面を視認する為のミラーで、リぺリング等の作業をする際に付ける事ができる着脱可能なミラーである。
↑ 展示されたUH-1Jの1機には東北方面ヘリコプター隊の”無心”と書かれたステッカーが貼られていた。