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撮影場所は、安針塚公園で接岸までの様子がしっかりと記録されている。カールビンソンの横須賀寄港は、初回が就役から2年目の1984年12月、前回は、2003年5月であったから今回は、18年ぶり5回目という事になる。ちなみにカールビンソンの初の日本寄港は、1983年10月1日に佐世保入港が記録されている。
接岸が終わると、撮影に来た航空マニア諸氏は、甲板の様子をしっかりとファインダーに収める。タグボートはよく見ると周辺に3隻がおり、入港を支援していたようだ。
甲板を見渡すと、VFA-2、VFA-195、VFA-113、VFA-147、VAQ-136。そしてE-2DのVAW-113。HSC-4かHSM-78のMH-60などが見える。 

ニミッツ級原子力空母の3番艦で1982年就役している。当初F-14Aを受領したばかりのVF-111とVF-51を積んで海外派遣され、航空専門誌やネットでその様子が報じられ印象が深い。
 日本には佐世保を始め何度か入港しているが、2021年8月26日アメリカ海軍はカールビンソンの18年ぶりの横須賀寄港を発表し(8月2日にサンディエゴを出港している)、8月28日に横須賀に入港した際の写真を、フニュ君がまたまたしっかりと押さえてくれていましたので、彼の写真からご紹介していきます。

恐らくこの半世紀で最も人気のあった大統領が、第40代アメリカ大統領ロナルド・レーガンであろう。私が、大学生時代に当時のジミー・カーター大統領の二期目を阻止して、第40代大統領に当選したレーガン氏、大統領現役時代に対ソビエト連邦強硬派として次々に軍拡も行ったが、大型減税等による景気浮揚策で「・・・ミクス」という経済政策の呼び名の先駆けでもある「レーガノミクス」でアメリカの景気を持ち上げ、強硬派の反面、ソビエトのゴルバチョフとの交流により中距離核弾頭の削減条約などの手がけている。
 海軍600隻構想やスターウォーズ計画など軍事面での強化策で、ソ連を追いつめ崩壊へと進ませた功績は大きい。

この大統領、若い頃の兵役を陸軍で経験したので、航空母艦に彼の名前が付くとは思わなかったが、高い人気からニミッツ級9番艦に彼の名が付いた。レーガン氏が存命中に艦名に採用された珍しいケースだった2003年7月に就役した。日本には何度か寄港しているが、一番有名なのは、東日本大震災の際「トモダチ作戦」で救助活動を行ったことだろう。そうした縁もあって、横須賀にいた原子力空母ジョージ・ワシントンの後継艦として2015年10月より横須賀を母港としている。

VFA-113 スティンガースのマーキングが、黒を使っているので目立つが、それ以外の部隊は、ロービジ塗装を守っており地味である。ただ 写真のE-2Dのように派手なマーキングを施した機体が一機でもあれば、航空マニアには話題となって在日芸米軍基地に飛来する淡い期待を抱くことになる。
横須賀港に入る前に大きく取り舵を取り 反時計回りで港に向かうが、すでに空母自身は減速してタグボートの力で入港を進めていく。艦上は、艦載機で満杯である。全長333m、10万トンの巨体がゆっくりと港内に向かって押し進められるが、出港時を考慮し艦首を東京湾側に向けるために、港内さらに半回転する。
艦首のデッキ上には、元CVW-5にも居たVFA-195 ゴールデンドラゴンズの300番機が見えるが、ブラックテールとなっているようだ。今回、話題となったのは、F-35Cが配備されたVFA-147が搭載されていることとCVM-22オスプレイを装備したことで 写真でも2機のF-35C後姿が見える。意外と機体は大きい。

2隻のタグボートが、入港を支援しているが、空母の回頭では、艦首側一隻の力で充分な様子で、最近のタグボートは相当な力持ちである。甲板は、FA-18E/F/G系の機体であふれており、形が異なる機種は、E-2DとSH-60ぐらいで、昔のように5種~6種もの多彩な機体を積んでいた時代よりも運用効率は相当向上しているはずである。