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C-31Aは、1950年代に開発されたFokker社のF27フレンドシップ双発旅客機の軍用機版である。フレンドシップ旅客機の方は、オランダのFokker社とアメリカのフェアチャイルド社が共同で590機以上を生産したが、軍用機タイプのC-31Aは、F27-400Mをモデルとして、貨物・旅客兼用タイプとなっている。陸軍のパラシュートデモンストレーション部隊「ゴールデン・ナイツ」用として2機が採用されたのみである。”The
Golden Knights”は、1966年に殉職した”ジャンピング・ジョー”の愛称で知られるジョセフ・ステッルウェル准将の提案で作られたチームで、アメリカ陸軍のスポーツ・パラシュート競技の発展と近代的パラシュート技術の向上を目的としたものである。1959年に結成されアメリカ陸軍の広報活動を担う組織として1961年に正式化されている。
↑ 友人某氏が2012年ミラマー海兵隊航空基地のショーで撮影したC-31A。デモチームが降下終了後は、扉を開けたままローパスを見せるようだ。このC-31Aは、2機共に既に引退して内1機はピマの航空博物館に展示されているそうである。
↑ 2機のC-31Aでもう1機がこの機体である。尾翼のマーキングが変更されたようだ。
↑ 2000年10月のオシアナ海軍基地航空ショーで陸軍パラシュート部隊を乗せて離陸するC-31A。この頃は尾翼は白く星条旗が書かれていた。
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