ハワイ州空軍に第199戦闘機中隊が配備されたのは1946年5月であるから、終戦直後という事になる。おそらくそれまでは、戦時体制でハワイの各基地は軍事物資と多量の軍用機に溢れ、戦線への補給と将兵の訓練などに追われていたはずである。戦後の防衛体制は、それまで脅威であった日本が無力化して当面の脅威がなくなったところから始まっているはずであるが、ハワイが戦略的な要衝であることは変わらず、最終的に州空軍を置くことが決められたと想像される。
当初、太平洋の真ん中にある島からの戦闘を考え、長距離型のサンダーボルト戦闘機が配備され、後にF-86セイバーに交換された。1960年 第199戦闘機中隊は、第154戦闘迎撃群の傘下に入り、最新鋭のF-102Aデルタダガーが配備されている。その後F-4C、F-15Aと機種交換を来ない、2010年7月、F-22Aの配備が始まり、ラングレー空軍基地等から20機のラプターを受け取っている。州空軍としては、バージニア州空軍に次いで2番目の配備となっている。ちなみに両州空軍ともにアソシエート部隊で"二足のわらじ"を履いての運用である。