18th WG
F-15C/D in 2016 
この時の嘉手納基地は、67thFSの14機ほどが アラスカ エルメンドルフ基地で開催されたレッドフラッグで出かけていた為,フライトの中心は、黒い吸血鬼ばかりである。赤の闘鶏は、67thFSの隊長指定機のみ。
2015年に続き2016年も極東アジアの情勢は、中国の台頭で政治的にも軍事的にも不安定な状況の連続である。。その上、米軍の軍事的な空白地帯となっていた南シナ海の岩礁に 中国が次から次に要塞化をたくらんで島を作るというとんでもない行動に出たため、周辺アジア諸国も某国の軍事的野心に漸く気付き始め、平和ボケから覚めて真剣に対応策を考えなければいけなくなった。こういう時、結局頼りになるのは米軍しかいないのである。

米軍がフィリピンからの撤退後 南シナ海までカバーできる戦力は極東の嘉手納基地にしかなく、 唯一の拠点なのだ。朝鮮情勢が緊迫すれば18th WGは、南シナ海へ展開する余裕はないが、「いつでも出て行けるぞ!」と後方から睨みを利かす場所として 嘉手納基地はますます重要になって来た。
 嘉手納基地そのものは、地元の反対運動の影響もあり 以前に比べ飛行時間も 航空機の数も少なくなっているが その戦略的価値は、日本にとっても東南アジア諸国にとっても軍事的に計り知れないほど大きい存在なのである。
(2016/4月記)
↑ 1/125秒で流し撮り 5機上がったF-15の内 最初の3機だけが離陸時にアフターバーナーを使用した。
上の写真は、撮影時にひやっとした。視界の悪い雨模様の中F-15が離陸して行ったが、鳥の群れが彼らをさえぎるように飛んでいた。エンジンに吸い込まれたら大きな事故につながり どの基地/飛行場でも鳥対策は重要である。

↑ このように機体の左側面を見せてくれれば、タキシングシーンで操縦席下の撃墜マークが良く見えるのだ。ZZ-105/107共にイラクでの戦果を誇示した緑の星を描いている。

↑ 更に運が良かったのが、翌13日午前中に風が南風になり、R/W23-Rを使った離陸となった事。離陸するF-15C/Dは全て駐機エリアからメイン滑走路2本をクロスして、道の駅の目の前を転がって滑走路の端に向かうと言う何年ぶりかのシーンを楽しめた。
↑ 2016年4月12日天候の良い日はデルタから空軍駐機エリアに曲がっていた機体ばかりだったが、この日の朝は雨のせいかエコーまで転がった。ランウェイエンドが工事で抜けられないため、海軍機駐機場を経由してデルタまで戻り駐機エリアに向かう。めったに見れないシーンである。
 ↑ 雲が垂れて天気が悪いと、パイロットの心境として早く雲を突き抜け上昇したいと考えるのではないかと勘ぐったが、離陸時低空飛行でグイグイ引っ張るパイロットが多い。2016年4月11日13:50 午後最初のフライト時 風はR/W05に変わっていた。R/W05-Rは、滑走路端(ランウェイエンド)工事中のため道の駅に近いR/W05-Lからの離陸は撮りやすい。
↑ タッチダウンの瞬間に発生するタイヤと滑走路の摩擦煙。 滑走路は、定期的にメンテをしなければゴム粕がこびりついてしまうのだ。
2016年4月13日 午前中風は幸運にもR/W23、訓練を終えて戻って来たF-15が道の駅の前を低空でゴーアラウンド。
↑ 写真は嘉手納R/W05の時、国道58号線での着陸シーン。機体の下の入り込み出来るだけ短いレンズで拡大してみた。
HOME
NEXT
click here
2016年の嘉手納初回訪問は、1月20日から3日間。オハイオのF-16がグアムへ移動して アラスカのF-22 F-16が大挙して嘉手納に飛来したピークとピークの谷間に行ったことになる。2度目の嘉手納行は、4月9日から3日間、ここでも雨にたたられ苦戦したが、R/W工事の為に軍用機の動きに意外な場面に出くわして面白い写真も撮れ成果もあった。この2回の嘉手納行を纏めて整理してみよう。

↑ エンジンノズルから噴出される排気で機体は揺れまくるが、燃料タンクなど一部は例外である。

Wings