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2025年1月にF-35シリーズの総生産数が1100機を超えたとそうである。全世界から3200機近いオーダーを取っているF-35であるが、トランプの関税政策や反欧州的態度の影響で一部キャンセルも出そうな雰囲気も漂ってきた。但し 代替となるステレス戦闘機の候補も無い事から、キャンセルしたくとも選択肢が少ないのも事実である。アメリカ空軍の方も大分配備が進んで来たが、ACCよりPACAFやANGに配備の中心が移っている。2025年に嘉手納基地に来たバーモントを始めウィスコンシン、アラバマへの配備が進んでおり、今後ローテーションでのANGのF-35Aの嘉手納飛来も増えるかもしれない。本項で引き続きご紹介するアラスカ州イールソン空軍基地の第354戦闘航空団(354thFW)は、ヒル空軍基地の第388戦闘航空団(388th FW)に次いで実戦部隊としてF-35Aを整備した航空団である。ルークやエグリン空軍基地の教育を担当する航空団を除けば北アメリカ大陸には未だ2つの航空団しかF-35Aを装備していない。州空軍を除けば配備はまだこれからと言う段階にある。昨年まで応援で嘉手納基地に来ていた同隊のF-35Aが、まだ数機嘉手納に残っており、本年春に354th FWが再びローテーションで配備される際に本体に合流する予定だそうだ。(2025年4月 記)
↑ コックピット下に”BURRY BAD○○○○”と書かれているが、最後の文字が読み切れない・・・・・・やはりTACネームではなさそうである。
F-35A/18-5376
↑ この機体のコックピット下には”E.T."と書かれている。どうもTACネームではないような気がする。この他 ”ZEUS"とか”BURRY BAD----”などがあった。
F-35A/19-5496
↑ 嘉手納基地R/W23-Rで着陸する355th FSのF-35A。今回気が付いたのが、この戦闘航空団の幾つかのF-35Aコックピット左側面下には、個別にネームが書かれている。通常はTACネームを入れる場所でもありTACネームも否定できないが、機体ごとに愛称を付けている可能性がある。この機体には、”SCARFACE"と入っている。
F-35A/19-5492
2025年4月21日再び嘉手納基地を訪れてみると、SJのF-15Eと共にAKのF-35Aが盛んに訓練を行っていた。バーモント州空軍は4月中旬以降フライトが少なくなって帰国の準備らしいが、AKのF-35Aは、バーモント州空軍F-35Aの交代と思っていたが、そうではないらしい・・・・バーモントが帰国するタイミングでHLのF-35Aが再び嘉手納基地に飛来するそうである。SJ/AK/HLの3個飛行隊で暫くは訓練が続くようだ。
F-35A/19-5462
↑ 2025年4月某日 嘉手納基地R/W05-Lに着陸し、ランウェイエンドまで滑走した356th FS グリーンデーモンズの2機のF-35A。尾翼に5本の矢尻が描かれているのは、この飛行隊の所属で、もう一方の355th FSファルコンズは、ここが★になっている。
↑ 2025年4月初旬 岩国基地に飛来したアラスカ イールソン空軍基地から飛来したF-35A。噂通り、嘉手納に派遣されているバーモント州空軍機と交代する飛行隊として、岩国経由で嘉手納基地に向かった。とりあえずゆらゆらと映像がボケる中、証拠写真を残しておこう。でも、なんで2機だけなんだろう?2機ともに356th FS"Green demons"である。因みにF-35A/18-5459の方は2021年に岩国基地に来ているが、その時は”Fightin' Falcons”の所属だった。一方F-35A/19-5492の方は、2023年7月の百里基地での日米共同訓練にも参加した機体だ。
F-35A/AK-5459/18-5459
F-35A/AK-5492/19-5492
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F-35A/18-5380
F-35A/19-5460
F-35A/18-5451
F-35A/18-5380
(2025)
↑ 嘉手納基地オープンハウスに展示された354th FW/355th FSのF-35A/19-5496。この機体は、嘉手納基地から遥々タイのエアショーにも遠征し、ショーから戻って来てからは、今来ているバーモント州空軍のF-35Aの予備機材にもなっているようであるが、354th FWのパイロットも数名残っていてバーモント帰国後イールソンから来る部隊と合流すると言う噂である。
Wings