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↑ 今回飛来した機体の中で、注目すべき機体がこれである(↑)。尾翼に302FSと書いてあるが、この部隊は、2007年までアリゾナ州ルーク空軍基地を本拠地としていた予備役飛行隊第302戦闘機中隊である。2007年F-22Aのアソシエート飛行隊としてエルメンドルフで再スタートを切っていたが、手持ちの固有のF-22Aは持っていないので、存在感全くなかった。今回尾翼に飛行隊番号を入れたこの機体の飛来で302nd
FSが実際に稼働していることが確認できたわけである。ところで302nd FSは、F-16時代に日米合同訓練で築城基地へ飛来している飛行隊でもあるのだ。2024年暮れに新田原基地で開催された共同訓練にもこのF-22Aが参加しているが、実は日本とも過去に少なからず縁があった訳である。機体番号は、F-16netで確認したが、恐らく06-4102のままだと思う。
↑ 編隊を組んだままランウェイギリギリまで迫るが、ラプターがそのまま編隊着陸したのは見た事が無い。必ず着陸間際で1機が離脱して別れた後、1機はそのまま着陸、もう1機はゴーアラウンド(T&G)をするのである。この時は2機の離脱のタイミングが遅かったため、ファインダーに2機共に収まった。
↑ 2025年1月某日 訓練飛行に出る為タキシーウェイにはいる3rd WGのF-22A、タキシーウェイ途中からR/W05-R滑走路に入り、エンドまでランウェイバックしてUターン離陸して行った。こういうパターンを撮っていたのは、南側のタキシーウェイのエンドで大規模な工事をしていたからである。
彼らの今回の来日は2024年10月6日に4機のF-22Aが横田基地経由で飛来から始まっている。8日に更に5機が飛来し、最終的には12機体制になったと噂されていた。実は、2024年F-22Aの部隊が来日したのは3回目であり、年初にラングレー空軍基地のF-22Aが活動、そして3月下旬にそれに替わってハワイヒッカム空軍基地のF-22Aが飛来。そして今回のエルメンドルフ空軍基地のF-22Aと訓練部隊や開発部隊を除いたすべての飛行隊が輪番で飛来していることになる。
The Period of F-22 Page-6
既に嘉手納基地へ飛来する外来機の常連部隊となっているアラスカ州エルメンドルフ・リチャードソン統合基地からのF-22Aラプター戦闘機であるが、嘉手納に来れば航空マニアも観光客からも未だ一番関心をもって見られる存在である。やはり、戦闘機の頂点を行く性能と200機に満たない生産数がラプターの希少価値を高めている。F-15EXの配備まで、極東嘉手納基地に空いた戦闘航空団の穴を埋めるべく、2024年10月初旬に12機のF-22Aが飛来し、HLのF-35A/SWのF-16C等やはり応援できている飛行隊と訓練を行っていたので、2025年1月における彼らの勇姿を本項でお届けしたい。
↑ 中国大陸に比較的近い沖縄嘉手納基地は、台湾有事の際ミサイル攻撃の的になるために、迅速な再出撃を行う必要性に迫られる。着陸後滑走路横でエンジンを掛けながら給油をするホットピットは、ここ数年嘉手納基地では一層重点を置かれるようになったようで、訓練頻度が増している。