以上のように、クンサンの空軍基地はF-16からF-35Aに機種変更すると言う非公式の見解が出ているのだ。2025年5月時点で、既にオーサン基地にクンサン基地の機体が多く飛来して訓練を行っており、これらは第51戦闘航空団の指揮下で活動しているそうであるから、単たる移動訓練でないことは明確である。また、横田基地に展示された機体のマークは第8戦闘航空団であるが、パイロットは何れも第51戦闘航空団所属であり、人的移動も進んでいるようである。クンサンは海に面した比較的辺鄙で秘匿性の高い基地である為(辺鄙故、米空軍では新人が赴任したくない3大空軍基地の一つらしい)F-35Aの配備には適していると思われ、しかもオーサンよりは38度線から離れている事から、北朝鮮軍の長距離ロケット弾の直接被害を受けにくい、キムチ空軍のF-35Aも分散配置を進めている事から、F-35Aが配備されるとすればクンサン空軍基地の方が理想である。いずれにせよウルフパック塗装のF-16C/Dの終焉は近そうである。

さて 永らくクンサン空軍基地で活動してきた第8戦闘航空団からF-16C/Dが消えて行くらしいと言う情報が流れている。
以下は友人のMark01さんから送って頂いたメディア情報をそのまま転記したものであるが、ご覧いただきたい。
第在韓米軍は、群山基地へのF-35配備計画を公式に発表していないが、韓国メディアの報道によると、米空軍は同基地にF-35の常設飛行隊を1個配備し、さらに1個飛行隊を一時的にローテーションで配置することを検討しているという。これらの報告は、米国当局によって確認されていない。第7空軍は4月24日、残りのF-16の大部分を、約1,000人の空軍兵とともに、今夏から昆山から烏山に移送すると発表した。これは、2024年7月に開始された最初のテストに続くもので、9機のF-16ファイティングファルコンズを群山から移動させ、烏山に31機の航空機飛行隊を創設しました。「過去数ヶ月のデータは、我々が正しい軌道に乗っており、統合されたより大きな部隊は、即応性と戦闘能力がいくらか向上している一方で、いくつかの課題も明らかにしていることを明らかにしている」と、第7空軍司令官のデビッド・R・アイバーソン中将は発表で述べている。「この成功により、F-16を烏山の第7空軍に統合することで、範囲を拡大しています。これにより、スーパー飛行隊の構成がここ韓国での将来の空軍発電の正しい道であるかどうかをさらに判断しています。」 F-16の減少に伴い、群山空軍基地は、主に米国空軍の演習および回転部隊のベッドダウン場所として機能するように移行しています。「これは、ここ昆山での作戦方法の大きな変化であると認識しています」と、第8戦闘航空団司令官のピーター・カサルスキス大佐は述べた。「私たちは、ウルフパックが私たちの歴史を通じて維持してきたのと同じ戦闘員の考え方でこの変化に対応し、後続の部隊を受け入れ、基地を守り、北に戦う能力を強化します。」 第7空軍は、現在のリストライニシアチブが「侵略を抑止し、韓国をいかなる脅威からも守るために空軍力を使用する第7空軍の能力には何の影響も及ぼさない」と強調している。
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↑ 2025年3月嘉手納基地で離陸する為に滑走する第8戦闘航空団第35戦闘機中隊のF-16C。この月1週間ほど嘉手納基地にいたそうであるが、東南アジア方面のショーへの参加で此処を経由して行く予定が、インドネシアの火山噴火の影響で大気の粉塵が落ち着くまで待機となった模様。第51戦闘航空団のF-16Cと共に4~5機が待機していた。
← オーサン空軍基地正門から徒歩でモリスゲートに向かう途中のロータリーに掲げらていた標語・・・・どこかで見たマークと思って考えたら、F-16の尾翼を飾っていたあのデザインである。米韓相互防衛条約70周年のマークらしいが、この条約は1953年に署名されて、翌年の1954年11月から発効されているので、2024年11月で丁度70周年となる。左写真のハングル文字は「共に進もう!」と書いてあるらしい・・・・2025/5 撮影
↑ 米韓軍事同盟70周年のマークを付けた機体が未だ残っていた。少し剥げ落ちているが、ハブグラスV塗装の第80戦闘機中隊所属F-16C。
↑ 2019年にも横田基地航空祭に展示された第35戦闘機中隊のF-16C/89-2055。このマーキングももう暫くすれば見られなくなるだろう。
↑ 横田基地航空祭に置いて展示されるのは恐らく初めての機体、第80戦闘機中隊のF-16C/89-2113。ブロック40Gの仕様である。前々ページにイラスト作製して掲載した機体であったので、撮影時は何か懐かしい気がした。