上の写真でもお分かりのように 尾翼付け根に「Lone Star Gunfighters」などと 直訳すれば”テキサスの拳銃士”なのだろうが、当時、拳銃を商売にしているのは、ならず者か賞金稼ぎか保安官ぐらいだから アメリカ西部開拓史で各地の治安を担った保安官をイメージしたネーミングだと勝手に思っている。同じテキサスの予備役飛行隊には、「Outlows」ならず者という部隊もいて(別のページでご紹介する予定) テキサスではこういったネーミングが好きなようだ。
 テキサスの州旗はご存知ローンスター、ローンスターと言えば 食い意地の張った私がすぐ連想するのが、チェーン展開しているステーキハウス「ローンスターステーキハウス」である。多分テキサス州に本部があるか、オーナーがテキサス出身か 牛がテキサス産のいずれかであろうが 結構人気のある店である。ノーフォークにもグアムにも北京にも店があって どの店も入ってみたが味はまずまずでボリュームがある。F-16と何の関係もない話・・・
空軍創設70周年と182th FSの70周年を2017年に同時に迎えたため F-16Cに 部隊の前身である第368戦闘機グループのエース ポール.P.ダグラス准将( Paul P. douglas)の乗機P-47(226932)のイメージを再現したマーキングを施した。彼は、1944年から45年にかけて8機のドイツ機を撃墜している。彼は、ベトナム戦争時は、有名な第388戦闘航空団の司令も務め F-105DやF-4Eでの出撃もこなした。1970年退役
サンアントニオは、あの有名なアラモ砦のあるところだ。子供の頃の西部劇でデイビー・クロケット(Davit Crockett)の連続ドラマを見て いまだにそのテーマソングが頭に焼き付いている。「ディビー ディビークロケット 荒野の王者・・・」の一節を思い出した。サンアントニオは、メキシコの一部だったが 後にテキサス共和国として独立し、そして合衆国に併合されたのだ。今でいえば ロシアへの編入をたくらんでいるウクライナ東部の親ロシア派..ドネツク人民共和国のようなものである。アラモ砦で戦死した人は、合衆国では英雄だが、メキシコからすれば単なる反乱軍なのである。映画「アラモ砦」ではクロケットは戦死したことになっているが 実際は生きたまま捕えられ処刑されたそうである。イラストの65周年の87-0255号機 その下の2015年番の87-0255号機ともに尾翼の絵柄にアラモ砦が組み込まれているのがお分かりだろうか。
話が逸れたが、前述したテキサスにあった4個のF-16飛行隊は、すべて州旗ローンスターを尾翼のマーキングに取込んでいた。それ故 どこに行ってもテキサス出身と分る井出達であった訳だ。但しテールレターは、SA(Texas San Antonio)、TF(Texas Houston Fortworth),TX(Texas Austin)、EF(Texas Ellington Field)とTXを除き 其々地元の地名に由来したテールレターであった。最初に”TX”のテールレターを使っていた予備役空軍の第704戦闘機中隊(704th TFS)が1996年に解散した後 Houstonにいた301th FW(TF)が テールレター”TX”を引き継ぎ、テールレター”EF”を使っていた第147戦闘機航空団もなくなったため 2018年現在では、TXとSAのテールレターの2個飛行隊が残るのみとなった。
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Part-14
広いアメリカの中で アメリカ空軍のメッカはどこかと聞かれたら私の場合は、テキサスだと答えたい。何故なら空軍の前身であるアメリカ陸軍航空隊の多くの教育部隊と訓練基地がテキサスのあったので、ここで巣立ったパイロットが後のアメリカ空軍の柱になっていったと言っても過言でないからだ。
 アメリカ空軍機の撮影行に出かける場合も ネリス基地も大変良いが テキサス州も魅力にあふれた場所ではないだろうか。テキサス州には、かつてF-16の部隊だけで 州空軍2個飛行隊、予備役空軍に2個飛行隊の計4個スコードロンがいたのである。今回このページでは、その中から 昔スライド交換をしていた友人が送ってくれた写真をもとに サンアントニオにいる州空軍第149航空団をご紹介したい。