↑ 第177戦闘航空団で長い間ショーバードを務めたF-16C/86-0333。一つ上のイラストの塗装も施されたが、2019年に大きなシェブロンを尾翼に入れた。これはF-106デルタダート時代の塗装を再現したものである。”AC"は、アトランチック シティーを示す。
↑ このF-16C/86-0352は、テールコードの下の機番の文字が従来の空軍規格のものと異なる。第177戦闘航空団の機体は尾翼にはしっかりとマークを入れているが、インテーク横などには一切のマーク類を書き込んでいない。
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F-16's Page
New Jersey -1
2025年7月アメリカ軍主催訓練の「レゾリュート・フォース・パシフィック」が開始された。演習は7月9日から8月4日までの約1か月近い期間、日本周辺空域で行われる予定で、千歳/三沢/岩国/松島/小松基地等がベースとなって、F-16CやF-35A/B等が移動訓練をするとの情報であった。航空マニアの関心は岩国基地に飛来する予定のF-16部隊が、三沢基地の第35戦闘航空団ではなく、米国の州空軍から参加とのうわさが流れていた事にあった。事前予想では何とニュージャジー州空軍のジャジー・デビルスが来るらしいのである。私も撮ったことの無い部隊で(2006年ハワイに行った時に、ヒッカム空軍基地に来ていて尾翼だけ見えた)、是非撮りたいターゲットでもあったのだ。隊長指定機は過去にも派手なマーキングが多かった。そこで7月14日から5日の予定で岩国行を計画した。
 噂は現実となり、7月12日土曜日の朝8時半に最初の4機が岩国に到着して、第2陣4機の到着もSNSに情報が並んだ。隊長機もブラックテールの派手な機体の様だ。天気は2日ぐらいしか晴れないらしいが、何とかなるだろう。この5日間のレポートをお届けしたい。(2025年7月 記)
↑ 2008年頃 隊長指定機又は部隊を代表するショーバードとして登場した機体で、アトランチックシティーの街並みとジャジーデビルの頭を書き込んだF-16C/85-1500。この機体は以前三沢基地の35th TFWにも所属していた事がある。
↑ 岩国基地はご存知の通り、騒音対策の為に、R/W-02離陸の際は海側に素早くバンクして、工場地帯を避けるように規定されているが、この部隊もこの指導を受けており、何機はそのように離陸していた。しかし、約半数は真直ぐ上がってくれたので、側面を撮ることもできた。
↑ 日本の航空ファンの多くが待ち望んだブラックテールの隊長指定機F-16C/87-0225。ハブグラスVの下地であるが、600ガロンの燃料タンクは、通常塗料で塗られたものだ。このマーキングは2023年頃施されたようである。因みに尾翼を飾るジャジー・デビルとはニュージャジー州の伝説の怪物で、羊の頭に蝙蝠の羽を持ち2本足で立つというもの。18世紀から目撃情報が何度も出ているので、ネッシーの様な存在である。
↑ 訓練初日は何と朝8:30からフライト開始と気合が入っていた。最初に駐機場から出てきたのは、今回ブラックテール機以外に唯一赤いチップラインを持つF-16C/87-0346。
↑ 初日の飛行訓練を終えエプロンに戻る第177戦闘航空団のF-16C。8機来たF-16Cは、殆どがブロック30の型式が古い型だった。岩国市は、7月15日(火)から天候が回復し、少なくとも2日間は晴天との予報で、この期間に多くの航空機が訓練に参加した。
Wings