F-16's Page
今回岩国海兵隊基地に飛来した第177戦闘航空団 第119戦闘機中隊は、アメリカ東海岸のニュージャジー州の州空軍所属である。第2次大戦後の冷戦時代に各州に次々と州兵の航空組織であるANG(州空軍)が整備されたが、177th FWも1962年に創設された。本拠地をニュージャジー州の海岸地帯にある観光都市アトランチック・シティーに置き、最近ではテールコードはこの場所の頭文字を使って”AC"としている。ニュージャジー州は全米5番目に小さな州であるが、アメリカ独立前はイギリスの自治統治地域で、イギリスがフランス沖に持つ自治統治領ジャジー島から名前が付いている。
 同航空団は、F-86Fセイバー戦闘機から運用を始めて、F-100/F105B/F-106を経て、1988年にF-16A/Bに移行している。F-16A時代から、マーキングとしてジャジーデビルの頭を尾翼に書き込んでいたが、1994年にF-16C/Dに移行後は、テールコード”AC"を使うようになり、暫くの間デビルの顔がマーキングから消えたが、最近は両方を書き込むようになっている。
New Jersey ANG F-16C deployed to MCAS Iwakuni
177th FW in MCAS Iwakuni (2025)
F-16C 87-0225 AC 177FW F-16C 87-0266 AC F-16C 87-0236 AC F-16C 87-291 AC
F-16C 87-0326 AC F-16C 87-0327 AC F-16C 87-0352 AC F-16C 87-328 AC
今回飛来したF-16C 8機の着陸時の写真であるが、マーキングパターンが5種類ある事がお分かりかと思う。ハブグラスV塗装がブラックテール機含め5機居たが、特にロービジのF-16C"AC-328”は、真横では番号が読み取れない。
↑ 7月15日第2回目のフライトで、風向きがR/W-20に変わり、4機のF-16Cが順光の中着陸した。この週のフライトの中で一番光の具合が良かった時間である。
↑今回岩国基地に飛来したF-16C/87-0225。尾翼付け根のは、特殊な字体で”The Jersey Devils"と書かれている。2023年頃から隊長指定機/ショーバードとして使われている。
↑ 2024年 ニュージャジー州の出身で第119戦闘機中隊で第2次大戦中活躍したエース ドナルト・スレイト将軍をリスペクトして、彼の愛機であったP-51”ジャージー ジャーク”の記念塗装を施した機体が上のイラストである。F-16C/86-0309
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↑ 上の表が飛来した機体の一覧であるが、左半分が第1陣の4機、右半分が第2陣の飛来4機、全て7月12日の午前8時半以降に飛来している。
New Jersey -2
↑ この機体のパイロットは、比較的岩国離陸の規則に準じて早めのバンクを取っていたが、5日間で1度だけ真っ直ぐ離陸した時のショットがこれである。ヒル直ぐの時間帯であり、もう少し日が回っていれば順光だったが・・・・
Wings
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