F-16's Page
ニューメキシコ州キャノン空軍基地(Cannon AFB)は、あのF-111の最後のホームベースとなった基地である。F-111が引退する時 基地閉鎖の方向で進められたが 最盛期5個飛行隊もあった航空団が丸ごと消え去ってしまうと町自体が衰退すると恐れた地域住民の嘆願で F-16C/Dの部隊に転換され存続となった珍しい経緯を持つ。TACの司令官だったジョン・K・キャノン将軍に因んでつけられた空軍基地は、1920年代に民間空港として作られ 1943年から空軍基地として使われ始めたもので 13.4平方キロと言う広大な面積を持つ大きな基地である。近くにはホワイトサンズのミサイル実験場を含めた大きな演習エリアをもつ。2006年6月にはF-16部隊の解散と 第16特殊作戦航空団(16th SOW)の移駐が決まり この基地はCV-22 AC-130などのベースに変わる。地元 カレー群クロービスの住民達は基地閉鎖の回避と新部隊の配備を再び歓迎しているようだ。第27戦闘航空団は、第27特殊作戦航空団(27th SOW)に名前を変えて存続する。(Nov.2007)
27th FW
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F-111の引退に伴い1995年5月からF-16C/DのBlock30と40(後に50に更新)を受領し始めた第27戦闘航空団(27th FW)は、1998年にシンガポール空軍パイロットのインストラクチャー飛行隊を含め4個飛行隊を完結させた。上写真の第522戦闘機中隊(522nd FS)が最初にF-16を受領した飛行隊である。27th FW自体は、1940年にルイジアナ州バークスディール基地で爆撃航空団として創設された部隊で 後にフィリピン方面に配置され 日本軍の侵攻で敗退 多くの捕虜を出したが 有名な”バターン死の行進”で多くが犠牲になったとされる。その後 P-40やP-47と言った戦闘機を受領してヨーロッパ戦線のイタリー、フランスで活躍 第2次大戦後は、朝鮮戦争 ベトナム戦にも投入された。1959年からキャノン空軍基地をベースとして活動している。27th FWの組織変更によりF-16Cを手放すことになった522nd FSは、2007年7月11日のグアム島アンダーセン空軍基地への派遣を最後に機体を手放すことになった。