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同隊は、2025年2月3日から21日の間にグァム島にコープノース25に参加、航空自衛隊と相互訓練の一環として、航空自衛隊の地上整備員が米軍パイロットの誘導や整備作業をするなどの相互運用を行っている。航空自衛隊側はF-35Aを運用する三沢基地の第3航空団からF-35A/E-2D、美保からC-2が参加していた。バーモントANGのホームページでも紹介されているが、空自の船場空曹が州空軍のF-35A(デュビー少佐機 Maj.Dubie)のフライト終了後のマーシャリングサービスを行い、相互運用性の向上に努めたとある。有事には、オーストラリアや米軍との共同運用になる事もあり、空自の整備員が同盟国の機体の取り回しを行えるようにしておく必要がある。嘉手納基地ではコープノース以降も空自のF-15Jによる嘉手納基地でのシェルター運用や相互運用が行われており、日米同盟の強化は着実に進んでいる。(2025/4月 記)
Vermont ANG F-35A deployed to Kadena AB
158th FW(2025) in KADENA AB
F-35A 17-5265 VT 158FS F-35A 18-5338 VT F-35A 18-5344 VT F-35A 18-5361 VT
F-35A 17-5279 VT F-35A 18-5339 VT F-35A 18-5348 VT F-35A 18-5336 VT
F-35A 18-5337 VT F-35A 18-5340 VT F-35A 18-5358 VT F-35A 18-5280 VT
↑ R/W23からの離陸を待つバーモント州空軍のF-35A。離陸時は多くの機体がアフターバーナーを使用して上がる。
↑ 私が滞在した1週間の間に、何度かJ-DAMの実弾演習を行っている。その際には簡易ハンガーからランウェイ側に設置されたアーミングエリアでD-JAMを積み込み、恐らく伊江島あたりの射爆場に向かっている。F-35Aは、↑写真の位置ではアーミングもリアーミングもしないのが基本だ。
HOME
↑ F-35AはC型もそうであるが、離陸時アフターバーナーを使っても機体が少し浮いた時点で切ってしまう。燃料の節約に気を使っているのだ。
↑ タッチダウン寸前のF-35Aの機体上面を見ると、翼のエッジ部分やエンジンナセルの切り込み部分に、着陸時の大きな迎角状態では強く空気が圧縮される事からベイパーの発生が見て取れる。
恐らく彼らは、4月上旬に飛来したスイモア・ジョンソンのF-15E部隊と交代して本国に戻ることになるが、今後アラバマ州空軍/ウィスコンシン州空軍などF-35Aに転換済の飛行隊も、嘉手納基地に暫定配備で来る可能性があるだろう。F-16の暫定配備よりは魅力に欠けるが楽しみである。
Wings
↑ バーモントANG冒頭ページにも前述したが、飛来し確認できた12機を↑のように表に整理した。この部隊の活動は、2025年4月20日でほぼ終結し、4月24日にヒル空軍基地から来た第1陣のF-35Aと交代した。