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↑ 嘉手納に着陸するKC-135A(62-3503)、R型になって以降 直近では2022月2月にビール空軍基地の940th ARW(予備役部隊)の所属機として横田基地に飛来している。
↑ KC-135A(62-3503)は、R型への改装後 最近ではミシガン州空軍127th WGで使われていた。
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昔 国際空港でよく見かけたB-707旅客機。スマートなボディがとても印象的だったが、私は、KC-135Aはこの旅客機B-707の派生型だとずっと思い込んでいた。後にKC-135の方がB-707より先行して開発されたことを知ったが、ボーイングは、軍の要請でジェットエンジン4発の367-80という型式の輸送機を先に開発しておりKC-135とB-707の両者はこれの派生型なのである。

アメリカ戦略爆撃の父と言われ 紙と木でできた日本の諸都市を焼夷弾爆撃で焼き払うという案を実行したカーチス・ルメイ将軍が、このボーイングの輸送機367-80に目をつけ 核報復の手段として整備していた爆撃隊の足を延ばすため、空中給油機に改造させたと言うから ルメイの血を引いた航空機でもあると言える。同じくボーイング社が開発したフライング・ブームと言う給油システムが、短い時間に多量の燃料を給油することができる画期的な方式であっただけに 特にB-52などの大型機に対しては有効な給油手段となり、ルメイの核戦略爆撃隊の構想はこのKC-135Aの大量発注により実現を見たと言える。

 またブーム先端にプローブアンドドロークの器具を取り付けるのは簡単だそうで、現在は各KC-135Rが機内でセット機材を持っていて、必要に応じすぐ装着できるようになっているようだ。最近では、空中給油の目的が小型機の行動半径拡大や長距離移動にも欠かせない存在となっている。其の需要を満たす為,機体が運用開始から半世紀を超えるKC-135Rも更新機材の検討が進められている。(2022/4 記)
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KC-135A 58-0061
KC-135A(62-3503)
KC-135A(62-3518)
↑ R型へ改装後 直近ではアンドリュース空軍基地の予備役部隊 459th ARWに所属していた。
KC-135A(57-1487)
KC-135A(60-0345)
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↑ KC-135A(63-8023) R型に改装後 1990年のイギリス バトブオブブリテン50周年の航空ショーに展示された機体でもある。最近ではウィスコンシン州空軍所属として活躍しているそうだ。