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↓ 1989年イギリスのフェアフォードで撮影されたKC-135E。恐らくエア・タトゥーに展示された機体で、この時代に始まったダークグレーに塗られている。鉄鋼業の盛んだったペンシルバニア州ピッツバーグ市に本拠地を置くペンシルバニア州空軍の171st
ARWの所属である。171st ARWは、146th ARSと147th ARSの二飛行隊を傘下においているが、黄色い帯は147th ARSのもので、146th
ARSは青い帯であった。R型になってから左側機種に大きなノーズアートを入れ始めマニアの注目を集めたが、最近では書かれない機体が多い。
↓ ビール空軍基地に本拠地を置く第940空中給油航空団のKC-135A。尾翼チップの赤いラインに”940 ARW”とそのまま書き込まれているので部隊の判別がし易い。最近は、尾翼を鷲のマークに換えて横田基地にも時々飛来しているが、冷戦時代の初頭に創設された輸送部隊が起源の予備役飛行隊で、以前はマクラーレン空軍基地がベースだった。
↓ 渡辺明氏撮影のイリノイ州空軍第126空中給油航空団(126th ARW)。スコット空軍基地をベースにしているが、以前はシカゴのオヘア空港に行くと時々空港の片隅でも見られた部隊である。この部隊の先駆けは第344爆撃機グループで、第2次大戦中の1942年位創設されB-26マローダー爆撃機でイギリスのスタンテッド基地からドイツのUボートシェルターやフランス・ベルギー・オランダのドイツ軍基地を攻撃した部隊である。戦後は、一時戦闘機の航空団ともなったが、1961年以降輸送部隊、そして1976年から空中給油航空団として活躍している。
↓ 1993年にルークAFBで撮影されたKC-135E E型は、民間を引退したB-707旅客機からTF-33-PW-102というプラット&ホイット二―のエンジンを貰いA型に装着した型で、186機が改装されたそうであるが、2009年までにすべてR型に再度改装されている。所属は、アリゾナ州空軍の161st
ARW / 197th ARSで、現在はアリゾナ州旗を尾翼に入れているが、以前は黄色いラインに”ARIZONA”の文字が入っていた。この部隊では、E型を2007年まで使いR型に更新している。
↓ 渡辺明氏が撮影されたテネシー州空軍のKC-135E。渡辺氏は、自動車部品の現地会社社長として長い間テネシー州に駐在されており、この機体は馴染みだったはずである。部隊は、第134空中給油航空団(134th
ARW)で、1960年代州空軍としてF-104スターファイター戦闘機を運用していた航空集団でもあった。1964年から給油部隊に変わり、KC-135Aは、1976年から1982年の間運用、KC-135Eは1982年から2006年まで使っていた。現在は、R型となっている。