ソ連邦崩壊にともなう冷戦の終了で地下核実験も含み各国の核実験が激減したのと 1963年の限定核実験禁止条約で地上での核事件が禁止されたこと、1996年に国連で採決された包括的核実験禁止条約で水中,地下も含むあらゆる空間での核実験の禁止が謳われたことなど世界情勢の変化があった。アメリカなど署名したが批准していない国、署名もしない国もあったが、世界的に核実験に制約がかかった事もあり、アメリカ空軍も10機保有していたWC-135Bを新型に更新する必要もなくなり2022年時点でWC-135Wは2機だけ(62-3582/が細々と活動している。
 世界情勢にかかわらず核実験を繰り返す北朝鮮や核開発を進めたいイランなどの動きもあるので WC-135もそれらの動きに応じて、世界中を飛び回ることになる。特に、北朝鮮での動きに応じて嘉手納に展開する機会もあるWC-135Wは、機数が少ないだけに撮り逃がしたくないターゲットである。(2022/4 記)
WC-135W
WC-135R
↑ この機体、2020年9月16日にオファット空軍基地で退役したそうである。引退時の総飛行時間は、29,689時間、72,251回の着陸がカウントされている。2機しかない気象観測用の機体だけに、今後1機では運用が難しくKC-135Rから改良したWC-135Rを3機追加して運用を行う予定だそうだ。何か楽しみだなぁ~。
WC-135W / 61-2667
↑ 2021年11月3日に松野氏が嘉手納基地で撮影されたWC-135W/61-2667。上に掲げたWC-135W/62-3582と僅か2機だけが当時運用されていた。
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WC-135R / 61-14831
WC-135W / 62-3582
↑ 2023年9月3日 松野氏が横田基地で撮影されたWC-135R/61-14831。嘉手納基地に派遣されていたものであるが、マリアナ諸島付近で発生した台風11号(ハイクイ)の接近に伴い、台風避難で横田基地に初飛来したもの。本機はアリゾナ州空軍で使われていたKC-135R(64-14831)を改造したもので 新たなWC戦力となった。
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