1976年2月に創設された電子戦飛行隊で、最初に配備された機種はEA-6Bプラウラーである。創設後直ぐに空母サラトガに載って地中海方面の遠征に参加している。イエロージャケットとはアメリカでは通常スズメバチの事を指すらしいが、日本で見かけるスズメバチより小型の種である。インシグニアの蜂は、足長蜂に見えるデザインであるが、アメリカのスズメバチはこんな感じらしい。日本等アジアにいる大スズメバチは、ホーネットとかワスプとか呼ばれ、殺人蜂として恐れられているようだ。VAQ-138は、日本の岩国基地にEA-6B時代の1996年に飛来しているが、EF-18Gに機種変更してからの方が日本の航空ファンには馴染みが深いであろう。
↑1981年8月に撮影されたVAQ-138のEA-6B/Bu.No.159587。電光が機首のラインに移植され コックピット周辺が黒色で塗られたこの塗装が一番美しいと私は思っているが、後にEF-18Gに機種が更新された際、最初に隊長機に移植されたマーキングでもある。
↑1977年5月ジョージア州ドビンス空軍基地で撮影されたVAQ-138のEA-6B/Bu.No.159587。燃料タンクに書かれた電光は、後に機首のラインに移植される。最初に配備された空母航空団はCVW-3(AC)でUSSサラトガの搭載機となった。
↑1976年8月カルフォルニア州ミラマー海軍基地で撮影されたVAQ-138のEA-6B/Bu.No.159586 最初の空母航空団はCVW-3(AC)なので、配備前の”AJ"は仮のものだと推測する。
↑ 上2枚は、共に1982年8月ワシントン州ウィッドビーアイランドで撮影されたVAQ-138のEA-6B。空母航空団はCVW-3(AC)で変わらないが、搭載空母は、USSジョン・F・ケネディに変更となっている。CVW-3が、1981年にUSSサラトガからUSSジョン・F・ケネディーに移動している関係であるが、VAQ-138は、翌1983年に再び太平洋方面のCVW-9(NG)に移動している。因みにCVW-3の方は、1994年に原子力空母ドワイト・D・アイゼンハワーに移動するまで12年間空母ジョン・F・ケネディーと共にした。