VF-14
AJ-204 take-off/ Oct.1998
Tail-Marking of AJ-200
F-14A (AJ-210) in Hangar
Insignia of VFA-11
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F-14A ”AJ-216”は、カメラの直前を左手に折れてタキシングしていく この角度であるとマーキングは見えにくいが 機首の光学センサー類ははっきり見えている。トムキャットの特徴の一つでもある機首レドーム下のテレビカメラセット(AN/AXX-1)、F-5E/Fクラスの小型戦闘機でも18Km先から探知できる機能を持つ。1998年オシアナにて
アメリカ海軍の航空隊としては最も古い歴史をもつ飛行隊で、F-14に機種転換したのは1974年である。以来大西洋方面に展開したままでF-14飛行隊としては日本に飛来したことはなかったが、部隊がFA-18に更新され始めた2001年の12月に余剰になった機体が、VF-154の機体交換の為厚木に飛来し、マニアを沸かせた。F-14AのままB/D型には更新されず、2001年末に新しいF-18E/Fに機種交換され、太平洋方面に移動した。F-14Aを使用した初期の頃の塗装は、白地に赤のシェブロンとシルクハツトを描いた極めて派手なマーキングであったが、ロービジ化以降は小さなシルクハツトのみ尾翼に書かれることが多く、味気ない印象が強い。F-18Eに転換される前は、下の写真のように部隊インジクニアそのものを尾翼に入れ、なかなかセンスの良いデザインでロービジながら私が大変好きなマーキングであった。1999年に部隊創設80周年のスペシャル塗装でF-14受領時を再現したが、残念ながら私は撮影するチャンスに恵まれなかった。
VF-14は、2001年12月にF-14からの最初の機種変換部隊としてFA-18Eを受領し、CVW-11”NH”に配属され、本拠地をNASリムーアに移した。これと同時に部隊名を”VFA-14”に変更している。シスタースコードロンのVF-41は、同時に複座のFA-18Fを受領し ”VFA-41”としてVFA-14と同じCVW-11の傘下に入った。2003年には早速イラク・フリーダム作戦に参戦。

↑ 1974年それまで使っていたF-4BファントムからF-14Aを受領し、 NASオシアナに配備された頃のVF-14のマーキングで 真っ白尾翼に真っ赤なシェブロンとシルクハットと言う何とも派手なマキングで登場、エプロンでは一際目立つ存在だったはずだ。

↑ 1989年 VF-14部隊創設70周年の記念塗装。すっかりロービジになった80年代にオリジナルに近いマーキングを復活させた。

トップハッターってなあに?俗に言う”シルクハット”の事です。紳士が被る帽子には元々ビバーの毛皮が使われていたそうであるが、ビーバーの乱獲で毛皮が手に入りにくくなり、代替えとしてシルク製になった事から、その後シルクハットとして名前が定着したようだ。アメリカではリンカーン大統領時代にモーニングとこの帽子の組み合わせが流行して、紳士の証というイメージが定着した。前述の通り海軍で最も古いこの飛行隊、1926年には当時アメリカで最初の空母となったラングレーに搭載されて航海にでている。
AJ-214 take-off/ Oct.1998
1919年7月に創設されたVF-14は1999年7月に部隊創設80周年を向え、AJ-200(162698)のF-14AにF-14に転換した当時の華やかなマーキングを施した。時期によって3種類の塗装が確認されているが、上の図はその内最も派手なものを2種類再現してみた。左写真のプレートは80周年の記念プレートで、NASオシアナの彼らのオフィス前にかけられていた。
Wings
フォーメーションフライトを終え、観客の前をタキシングするVF-14のF-14A ”AJ-216”。後方の列線はカナダのスノーバーズである。Oct./1998
VF-14は、1919年7月アメリカ西海岸のサンディエゴで創設された。海軍最初の航空隊と言うことからVF-1と命名された時期もあったが、様々な改編を経て1949年現在のVF-14となっている。トップハットのマークは1927年に制定された伝統あるもので、確かカーチスホークなど初期の戦闘機にも書き込まれていたはずだ。

F-14Aへの転換は大西洋方面で最初の実戦VFで、1974年である。東海岸の部隊である為、太平洋方面に出てくる機会はなく 航空雑誌でしかお目にかかれない飛行隊だった。私が米海軍機写真に興味を持ち出した後は、まず海軍航空隊の部隊編成を一生懸命頭に入れ、テールレターでどの部隊かある程度分かるようになった。VF-14はVF-32と長らくコンビを組んでCVW-1”AB”のレターをつけている印象が強く、当時搭載されていた空母はジョン・F・ケネディーだったと言うことは今でも記憶している。最近は守備範囲も広くなり、海軍部隊の改編のスピードにも頭が対応できず、どのVFがどのCVWに所属し、どの空母に乗っている等さっぱり判らなくなっている。私が最初に彼らを見たのは1998年のオシアナOHであり、その時彼らのテールレターは”AJ”で 空母ジョン・F・ケネディーだったが、2000年に再び彼らに出会ったときは、同じ”AJ"をつけてはいたものの空母はエンタープライズに変わっていた。
VF-11 transitioned to the Navy’s newest fighter, the Grumman F-14A Tomcat in January 1974.
In June 1975 the VF-11 "TOPHATTERS" became the first Atlantic squadron to deploy with the F-14A
Tail-Marking of AJ-210